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《櫻井ジャーナル》

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2014.06.12
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 WikiLeaksが公表したアメリカ政府の2006年4月28日付け公電によると、ウクライナの新大統領、ペトロ・ポロシェンコはアメリカ政府へ情報を提供してきた人物。2006年と言えばビクトル・ユシチェンコ大統領の時代だ。

 ポロシェンコは「オレンジ革命」で登場した銀行員あがりのビクトル・ユシチェンコと親しく、「革命」の化けの皮が剥がれた後にビクトル・ヤヌコビッチへ接近している。政治的な理念とか信条といった類いのものを持ち合わせていないようだ。

 以前からポロシェンコもアメリカの傀儡だと見なされたので、アメリカ側へ情報を提供していたことがわかっても驚きではない。アメリカ政府、つまり「国境なき巨大資本」の手先になってカネを儲けしてきた人物で、クーデター政権と大差はないわけだが、今後、ポロシェンコ政権が同じことを続けるとも言えない。

 アメリカ政府はウクライナでクーデターを実行、ロシアと関係の深い東部や南部で住民を虐殺し、ロシア政府を挑発した。ロシア軍が出てこなければそのままウクライナを乗っ取り、出てくれば「侵略」だと宣伝してロシアを孤立化させ、場合によってはNATOが軍事侵攻するという展開を考えていたようだが、住民が立ち上がってクーデターを拒否、独立への道を進んでいる。

 さすがにEUの人びとも自分たちが困難な状況に陥ったことに気づき、アメリカから離れようとする動きがある。ウクライナの内部でも治安機関は崩壊、軍の内部でも離反者が出ているようだ。東部や南部を制圧するために派遣された部隊は給料どころか食糧も不足、「現地調達」、つまり盗んだり、住民側についたりしているようだ。

 アメリカはすでに「民間軍事会社」の傭兵という形で特殊部隊員を送り込み、NATOから軍事訓練を受けたネオ・ナチのグループと制圧作戦を展開しているようだが、その前に兵士へ食糧を配る必要があるだろう。リビアやシリアではサウジアラビアやカタールのようなスポンサーがいたが、ウクライナではそうした存在が見当たらない。

 しかも、リビアの体制転覆に成功した後にサウジアラビアとカタールは対立し、サウジアラビアの内部ではアメリカと関係の深い好戦派が力を失っているという情報も流れている。そして今、東アメリカ支配層の言いなりになっている国がある東アジアで軍事的な緊張を高める動きがある。





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最終更新日  2014.06.13 01:10:53



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