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《櫻井ジャーナル》

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2014.09.08
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 スコットランドは「イギリス」を構成する4王国のひとつだが、そのスコットランドでその連合王国からの分離独立を求める声が高まっている。9月18日にはその是非を問う住民投票が予定されているのだが、サンデー・タイムズ紙が行った世論調査で、独立賛成が51%、反対は49%という結果が出たという。

 4王国のうちウェールズは13世紀にイングランドから支配されるようになるが、スコットランドとアイルランドは17世紀にオリバー・クロムウェルが率いる軍隊に侵略され、多くの住民が虐殺されている。そしてイングランドは1707年にスコットランドを、そして1801年にはアイルランドを飲み込んでいる。

 クロムウェルの周りに集まった人びとはピューリタン(カルバン派)で、この人びとはキリストが再臨するためにユダヤ人は離散した後、再結集してパレスチナでソロモン神殿を再建しなければならないと考えていたのだという。シオニズムの源泉はここにあると主張する人もいる。

 スコットランドの独立問題にはクロムウェルによる殺戮の歴史があり、根は深い。同じ問題を抱えているアイルランドは1919年に独立を宣言、独立戦争を経て21年に自治領、31年に独立国となり、49年にはイギリス連邦を離脱しているが、北アイルランド問題は残っている。

 一方、フランスではアメリカ支配層の傀儡がEUを動かしていることに反発する人が増え、今、大統領選挙があれば国民戦線のマリーヌ・ル・ペンが第1回投票でトップになるという。現在の支配体制に対する不満はフランスでも高まっているようだ。

 国民戦線は「極右」に分類され、ファシスト政党だと批判されることも少なくないが、少なくともマリーヌの時代になってからは違ってきている。ウクライナではアメリカ/NATOがネオ・ナチを使っているが、これをEUで正面から批判しているのはル・ペンくらいなもの。フランスでナチズムを明確に否定している政党は国民戦線くらいだということだ。

 EUのエリート層はナチズムを容認する一方、シオニズムへも寛容だ。イギリスではイスラエルのパレスチナ人弾圧を批判しているジョージ・ギャロウェー議員が襲撃されて入院する事態になったが、メディアも大きく取り上げていない。襲撃された議員が親イスラエル派だったなら、全く違った報道をしたであろうことは想像に難くない。

 ウクライナを暴力で制圧、ロシアとの戦争も辞さないという姿勢を見せているネオコンはイスラエルの擁護者でもある。ウクライナでナチズムとシオニズムは融合しているとも言えるが、そうした状況を批判する人が増えていることも事実で、そのひとつの結果としてマリーヌ・ル・ペンの支持率上昇がある。





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最終更新日  2014.09.08 06:00:04



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