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《櫻井ジャーナル》

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2015.12.05
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 特殊部隊をイラクへ派遣する姿勢を見せたアメリカ政府に対してイラクの首相が敵対行為と見なすと批判したが、トルコは20輌から25輌の戦車を伴った約150名の部隊をイラクへ送り込んだ。トルコは「イラク人を訓練する」と主張しているが、行き先のモスル北東部はIS(ISIS、ISIL、ダーイッシュなどとも表記)の拠点。イラク政府からは即時撤兵を要求されている。

 すでにトルコとISとの同盟関係は有名だが、両者を強く結びつけている要素のひとつが石油だ。トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の息子、ビラル・エルドアンが盗掘密輸ビジネスのキーパーソンで、彼が所有するBMZ社が重要な役割を果たしていることも広く知られている。こうした背景を考えると、今回のトルコ軍派遣はカネ儲けが絡んでいそうだ。

 9月末からロシア軍はアル・カイダ系武装集団やそこから派生したISを攻撃している。軍事司令部、兵器倉庫、兵站ラインへの攻撃と並行して密輸石油のルートも空爆、エルドアンなど盗掘石油のビジネスで儲けてきた人びとにとっては大きなダメージ。トルコとしてはイラクの盗掘石油利権は守りたいのだろう。

 トルコ軍は11月24日、反シリア政府の武装集団を空爆していたロシア軍のSu-24爆撃機を撃墜したが、その状況に関する追加情報が流れている。ロシアの空軍参謀長の記者会見での説明によると、Su-24が基地を離陸したのが午前9時40分で、午前9時51分から10時11分まで高度5650メートルで飛行、16分に目標を空爆、24分に撃墜された。

Su24/F16

 その撃墜したトルコ軍のF-16戦闘機2機は午前8時40分に離陸、9時08分から10時29分まで高度4200メートルで飛行、着陸したのは午前11時だという。つまり、ロシア軍機が領空を侵犯しそうになったので緊急発進したわけではないということだ。もっとも、ロシア軍は事前に攻撃計画をアメリカ/NATO軍へを提供、トルコ側もロシア軍機がどのようなルートを飛行するかを知っていたはずで、緊急発進ということにならないことは明らかだったが。



【追加】

 ロシア政府の説明によると、ISの盗掘石油をトルコへ運ぶルートは3つあるのだが、その中でもメインで、以前から指摘されていたルートはレバノンのベイルートやトルコ南部のジェイハンへ運ばれ、そこからタンカーに積み込むというもの。日本向けのタンカーで運ばれるという情報もあるが、イスラエルへ輸送し、そこで偽造書類を受け取ってEUで売りさばくとも言われてきた。ところが、ここにきてイスラエルが最大の買い手だとする話が流れている。





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最終更新日  2015.12.06 12:13:22



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