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《櫻井ジャーナル》

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2016.10.20
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 アメリカに対するハッキングの容疑者を10月5日に逮捕したとチェコの当局は18日に発表した。逮捕から発表まで13日間。逮捕された人物はロシア国籍を持ち、プラハのホテルに滞在中で、FBIの要請に基づいてICPO(国際刑事警察機構)から逮捕令状が出されていたという。チョコの当局者は「戦術的な理由」から2週間近く逮捕を隠したとしているが、アメリカの大統領選挙に関係していると見る人もいる。

 その間、10月7日に国家情報長官のジェームズ・クラッパーはWikiLeaksなどの背後にロシアの高官がいると主張、アメリカの選挙に介入しようとしていると批判しているが、その根拠は示さなかった。「反ロシア・キャンペーン」にテコ入れした形だ。

 ところで、FBIのジェームズ・コミー長官は7月5日、ヒラリー・クリントンが機密情報の取り扱いに関する法規に批判した可能性があることを認めていた。それにもかかわらず、司法省に対して彼女の不起訴を勧告したわけだ。

 FBIが彼女を起訴しないと決めた一因は証拠となる万2000件近い電子メールが削除されていたことにあるという。その中には記録として残すことが義務づけられているメールも含まれ、違法行為の事実を隠すための隠蔽工作だと見られているが、FBIは大きな問題として捉えていない。

 サウス・カロライナ州選出の下院議員トレイ・ゴウディによると、クリントンは削除のためにブリーチビットというソフトウェアを利用している。これを使うと、削除した文書を回復させられないだけでなく、削除した痕跡を消すこともできるという。ヒラリーの行為は悪質だと言われても仕方がない。

 しかし、NSAの内部告発者であるウィリアム・ビニーは、NSAが全ての電子メールを記録していると指摘する。つまり、FBIがその気になれば、問題のメールも入手できるというわけであり、何をしたかに関係なく、FBIは彼女を起訴する意思がないということだ。ハッキング容疑者の逮捕発表を遅らせたことにも通じる。

 公表された電子メールによって、民主党の内部で不公正な候補者選びが行われていたことが判明、最近では巨大金融機関を含む富裕層との緊密な関係を示すものも公表されている。

 民主党だけでなく、バラク・オバマ政権や有力メディアは明らかにされたメールの中身には触れず、証拠を示すことなく「ロシア政府が悪い」と叫び続けている。ロシアと戦争する意思を示し、巨大資本が支配する体制を築こうとしていることは無視されている。

 その手口はかつて、1940年代の後半から50年代の前半にかけてジョセフ・マッカーシー上院議員が行った「赤狩り」を彷彿させると言う人もいる。ちなみに、マッカーシーを背後から操っていたのはFBI長官だったJ・エドガー・フーバーだ。

 アメリカの政府やメディアから「ロシアの傀儡」だと言われているWikiLeaksはゴールドマン・サックスでの講演内容を明らかにしたが、その直後にエクアドル大使館は匿っているジュリアン・アッサンジのインターネットへのアクセスを断っている。エクアドル政府に対し、ジョン・ケリー国務長官が個人的に要請したとする情報も流れている。





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最終更新日  2016.10.20 17:42:55



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