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もしも、何千冊も、何万冊もの書籍を、読んだとして。
広辞苑に掲載している語句の意味は、全て理解して、覚える事が出来たとして。 私の『作文能力』が、今よりも格段に向上したとして。 それでも、私の作品は、誰の心にも、響かないし、残らないのだと思うの。 だって、足りないから。 絶対的に、『生身の人間との付き合いの経験値』が、不足してるから。 レベルアップは、出来ないんだ。 読むのが生身の人間である以上、生々しい人間の心を描いた作品ほど、引き込まれるんだと思うよ。 以前、似たような事を、書いた気はするけれど。 多少は拙くとも、生々しい、等身大な作品は、人気が出るよね。 だからこそ、私はあまり好きでないけれど、携帯小説が人気で、書籍化やら映画化やら漫画化されて、売れるんだろうし。 いわゆる『リア充』ってやつですか? オタクとかでもさ、オタク同士でつるんで、語り合ったりしてれば、まだ良いと思うのよ。 生身の人間と、関わってるわけだから。 同調したり、衝突したり、様々な感情を体験出来る事でしょう。 だけど、私は、どう? 毎日の大半は仕事で。 職場では、ほとんど、仕事の話以外では、会話をしなくて。 仕事以外は、自室にこもりっきり。 家族とでさえ、業務連絡的に、義務的に、仕事の話や、最近の世の中のニュースの話をする事が、大半で。 たまに地元の知人と遊んだりもするけれど、それは年に片手の指で余裕で数えられる程度の事。 他人とは関わろうとせず、自分の中に閉じ籠って。 そんな私が綴る物語は、独り善がりなものばかり。 本人以外の、誰の心が掴めるだろうか。 趣味でやってるんだし、ストレス解消の意味も成してるし、それでも良いじゃないかと、自分に言い訳して、逃げていたけれど。 素人にだって、心を揺り動かされるような、物語を綴れる方は、大勢いらっしゃって。 私だって、せっかくならば、誰かの心を動かしたい。 もちろん、良い意味で。 それならば、私が最もすべき事は、『他人と関わる事』。 わかっているのに、怖くて、楽な方に逃げてしまう。 その『楽』は、恐らく、今だけのもの。 付け焼き刃な安心しか得られない。 今はまだ良い。 若いから、可能性は多いし、どうとでもなる。 でも、30歳、40歳、50歳、60歳と年齢を重ねて、私が行き着く先は、どこなのだろう。 考えると、不安になる。 不安? 不安……なのかな? 自分の事なのに、よく分からない。 ただ、胸がざわついて、落ち着かないんだ。 何も手につかなくて、気がつくと上の空で。 逃げるように、布団に横になって、そのまま眠ってしまう。 なんて勿体無い生き方。 『悔しい』 そう、思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.03.20 01:42:56
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