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confuoco Dalnara

絵の余情

アジア漫画展、思い出して今年も見に行った。

今年のテーマは生きがいだったが、
環境や女性、共生のテーマを感じられる作品もあった。
マンガの吹きだしはそれぞれの国の言葉で書かれているが
マレーシアやシンガポールは英語だった。
でもフィリピンはタガログ語のようだった。

吹きだしの使い方や吹きだしを英語で表現するかどうかは
漫画家自身のバックグラウンドや発表の場
例えばタガログ語の出版物に掲載するか
英字新聞に掲載するか、などにもよるのかもしれない。
たとえ吹きだしの意味がわからなくてその国の文字だけ眺めていても
その字のかたちを見るのは楽しいし
下のほうを見ると丁寧なキャプションがついていたので
意味を確認するのも楽しかった。
それぞれの国で社会問題となっていること
あるいは社会問題として意識されていることが
ひとコマ漫画だと一目でわかる。

原画で見るのは繊細な線や色が美しく、それも見ていて楽しかった。
いちばん気に入ったのはミャンマーのバ・テェ・チー氏の絵。
一筆書きを途中でやめてしまったような(失礼)
始点に終点が到達していないような絵にも見えた。
人物などの描線の一部が開いていて(視力検査のCみたいなイメージ)
省略されているその描き方が新鮮だった。
余情をのこしたかんじが好きで見とれてしまった。

漫画展を見て思い出した。
アジアの子どもの絵日記展も機会があったらまた見たい。
大人が見るのと子どもが見る世界とどう違っているのか、興味深い。
そして都市生活が主題になることの多い漫画とは対照的に
農村などでがんばっている子どもたちの生活などを絵日記で知ることができるから。

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