映画『木のない山』(ソヨン・キム監督)を東京filmexで。
印象的だったのが
場面が切り替わるごとに
心象風景のようにはさみこまれていた空の風景。
色も
雲のかたちも光も異なる風景は
少女たちの気持ちを映し出しているのだろうか。
その空の風景が映し出される長さも
すこしずつ長いワンショットに変わっていく繊細な描写が印象的だった。
監督の故郷の風景は
今も1970年代から80年代とかわらないそうだ。
移りゆくものと
うつろわないもの。
そして素晴らしかったのが音楽のつかい方。
同じfilmexで観た
文雀の音楽が安易に走っていた
もしくは音楽が映画をこわしてしまっていたのと対照的。
抑制した音楽により
映画の声に耳を傾けることができる、と監督。
Q&AでもMr.Nadarが「魔法のような映画。
映画のテンポ、リズムを作ったことがすばらしい」と絶賛していた。
音楽のない映画が
その「間」で自ら音楽を奏でている感じ。
空の風景がはさみこまれるタイミングでメロディを作っている。
原題はミンドゥン山。江原道にある1,100mの山。
ジンとビンのふたりの少女たちの山は見つかり
やがて木が大きく育つ予感のする清清しい物語だった。
PIFF 2008でNetpac Award受賞。
to be continued...!?
buzz KOREA
Click...
にほんブログ村 韓国映画
にほんブログ村 映画
にほんブログ村 映画評論・レビュー
にほんブログ村 韓国情報
にほんブログ村 K-POP
にほんブログ村
Copyright 2003-2024 Dalnara, confuoco. All rights reserved.
本ブログ、サイトの全部或いは一部を引用、言及する際は
著作権法に基づき出典(ブログ名とURL)を明記してください。
無断で本ブログ、サイトの全部あるいは一部、
表現や
情報、意見、
解釈、考察
ロジックや
発想(アイデア)・
視点(着眼点)、
写真・画像等も
コピー・利用・流用することは禁止します。
剽窃厳禁。
悪質なキュレーション Curation 型剽窃、
つまみ食い剽窃もお断り。
複製のみならず、
切り刻んで
翻案等も著作権侵害です。