SSFF & ASIA 2014のアジア インターナショナル部門で
台湾の監督Singing Chenと
韓国のプロデューサーJero Yun合作短編『生贄/The Pig』を。
『生贄/The Pig』は
Taipei Factory(2013)の一編。
Taipei Factoryは
台湾の若手監督4人を
それぞれ他国のプロデューサー、
韓国、フランス、チリ、イランのプロデューサーとコンビを組ませ
短編4編を製作したプロジェクトもの。
台湾映画が韓国映画のアクション監督を採用した合作『モンガに散る』『セデック・バレ』
あらすじ
ホームレスになった家族、
日照りに苦しむ彼(Dawang Huang)の村。
尊い、ただ一匹の豚を売ることを
彼は決意する。
生きて行くために、
そして古の王の伝説のように村を救うために。
(以下、映画の核心に触れる部分もございます)
彼とクラブ歌手の女性の同行等は
彼の無口でどこか稚い感情や表情から
映画『道』の男女を逆転したような彷徨に
既視感、クリシェに感じたりもしたが...
原色で彩られた、時にMVやアートのように現代的な映像と、
飢餓に苦しむ民のため
魚に姿を変えて(民の食料として)身を捧げた王の伝説の
古風な世界観が混沌としている。
自己犠牲的な伝説の王と自らを重ね
納得し決心していく過程などは
現代人の心に残る古層、
古風な価値観や世界観、情緒が表出して印象的。
ただ残念ながら
そんな発想やおもしろさが伝わりにくい演出だった
(短編だからか、ナレーションを多用してドキュメンタリー風だからか...)。
豚を祭祀につかう韓国と
おそらく共通する文化圏、遺伝子を持つ台湾との合作は
興味深いプロジェクトとしての余韻を残したが...
カンヌ映画祭 2014監督週間で上映。
2014年にも
Taipei Factoryの続編、パートIIプロジェクトが進行しているもよう。
(台北フィルムコミッション主導による)他国のプロデューサーとの
共同作業、さらなる化学反応に引き続き期待。
コンペティションでは
韓国系アメリカ人Judy Suhの
『友の遺した写真/Portraiture』も観たかったが時間が合わず残念。
東京ショートフィルムプロジェクトの
『Tokyo Symphony』はベタな展開だったが...
日本文化をアピールするショットの一つに
能舞台が登場していたのが新鮮。
エンドクレジットを見たら
一度お会いしたことのある能楽師の方の出演だった。
「映画観ました」と連絡したところ
よろこんでくださって、良かった(*^-^*)
観賞のハードルが低い歌舞伎が
こういったPR的映像のビジュアルに使われることは多いけれど...
だいすきな能が登場していたのがうれしい。
歌舞伎も好きですが♪
(能も歌舞伎も中学生のころから舞台鑑賞。
文楽や寄席は大人になってから)
今年のショートショート フィルムフェスティバル アジア 2014
SSFF & ASIA 2014では
コンペティションのほかに、
韓国・アシアナ国際短編映画祭からの五編が
「KOREA」プログラムとして上映。
アシアナ国際短編映画祭(AISFF)は
俳優アン・ソンギが実行委員長を務める映画祭で
今年12年目。
アン・ソンギも2011年に
SSFF&ASIAにゲストにいらしていました^^
buzz KOREA
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