confuoco Dalnara

伊藤若冲が朝鮮画を模写していたらしい、と聴いたのは約10年前。

生誕300年記念 若冲展は行列が凄くて行くのを早々に諦めました...
最近の展覧会で最も長く並んだのは
「清明上河図」を見るために訪れた
北京故宮博物院200選展の約2時間。
それ以上は無理そう...(>_<)

「若冲　天才絵師の謎に迫る」で
若冲も駆使した裏彩色（技法）は
（恐らく中国大陸起源だろうが）
朝鮮半島でも盛んに使われ
（伝播の経路としても）
朝鮮半島由来のはずだが、
言及がないのが気になった。
美術の分野も、若冲は～日本は～と点で、狭窄な視野で視ないで、
東アジア等の面で視なければ...
植民地支配や官展のみが
必ずしも西洋（西洋画）への開かれた窓ではなかった
のと同様に...

韓国の時代劇ドラマや史劇映画を観ると
主題とは別に
裏彩色が風景の中のディテールとして現れていることもある。
最近観た映画では
『背徳の王宮 간신（奸臣/姦臣） The Treacherous』に
そんなシーンがなかったかしら...
御真（王の肖像画）を描くにあたっても
裏彩色が使われるので
『王の涙 －イ・サンの決断－ 역린逆鱗 The Fatal Encounter』等や
ドラマ「風の絵師」にもそんなシーンがあったかも...

太祖李成桂の御真のある慶基殿（史跡第339号）

若冲の「虎図」は...


（画像は全て public domain）

朝鮮半島の
伝 李公麟筆「虎図」（正伝寺蔵）を模したとか。



虎が生息しなかった日本の、若冲の画は
模写のフレーム、
虎との距離感等を越えることは出来なかったかもしれないが...

伊藤若冲「竹虎図」


虎が身近な動物で共存もしていた朝鮮半島では
自在な表現、描写に触れることが出来る。

昔話はいつも
「むかしむかし、虎が煙草を吸っていた頃...
호랑이가 담배를 피우던 시절...」で始まり、
民画/朝鮮画で描かれる虎は
親近感ある、ユーモラスで愛らしい造形。



ソウルでおみやげに購入した虎のメモは
雲甫 筆（朝鮮時代）によるもの。

江戸時代、
虎といえば朝鮮半島。
虎屋（!?）の朝鮮かん（羊羹）は虎もよう。

吉祥も表す半島の「鵲虎図」も見てみたい...
カササギ大好きだから...(๑•ᴗ•๑)♡

カササギや牛も
朝鮮半島では人間と縁深い、親しまれている動物。

史跡第157号 円丘壇（圜丘壇）にも
カササギが描かれて...

to be continued...!?

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