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カテゴリ:経済学
【問題】
通貨・経済危機に瀕した発展途上国は、固定相場制か変動相場制かの選択を 迫られることが多い。 為替相場制と景気対策に関する考え方として、マンデル=フレミング・モデルが 存在する。そのモデルに関し、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群 から選べ。 a 固定相場制下では、金融緩和政策の方が財政拡張政策よりも 景気浮揚効果が大きい。 b 固定相場制下では、金融緩和政策の方が財政拡張政策よりも 景気浮揚効果が小さい。 c 変動相場制下では、金融緩和政策の方が財政拡張政策よりも 景気浮揚効果が大きい。 d 変動相場制下では、金融緩和政策の方が財政拡張政策よりも 景気浮揚効果が小さい。 〔解答群〕 1. aとc 2. aとd 3. bとc 4. bとd (2002年 第3問) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今日の紹介サイトは 小川英治教授の講義資料です。 http://www.cm.hit-u.ac.jp/ogawa/ これって一般に公開されてていいんでしょうか? 多分だめだと思います。(笑) 以前は、このように講義資料が、普通にダウンロードできたサイトも 今は認証が必要になってきています。 ここも、この資料が一般に公開されているうちに、 自分のPCへダウンロードしておくことをお勧めします。 (ほんとはいけないでしょうが・・・) 結構専門的なので、一部理解不能なところもありますが、 かなり勉強が進んでいる方にとっては、やりがいがある内容では ないでしょうか? ----------------------------------------------- 今日の解説、どうだったでしょうか? ちょっとわかりづらいかなぁ・・・ (というか解説になってないよなぁ) なんてことを自分でも思いました。 じゃあ、判りやすく説明しろよ!なんて声が聞こえてきそうですが(笑) 「なんとな~く判っていることを、頭の中で整理してアウトプットする」 って結構難しいんですよぉ・・・ 申し訳ありませんm(_ _)m もっと努力します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【解答】 3. bとc 【解説】 <固定相場制> 金利・為替 為替レートを、ある特定の水準に固定する方式のこと。 <変動相場制> 市場の需給によりマーケット・メカニズムを通じて、自由に交換レートを 決定させる方式のこと。 <金融緩和政策> 政策当局(日銀など)が、公定歩合などの政策金利を引き下げたり、 資金供給の量を増やすこと。 http://www.nomura.co.jp/terms/ka-gyo/kinyukanwa.html <財政拡張政策> 政府支出の増加、減税 <マンデル=フレミング・モデル> 詳しく説明するとこれだけで、1日つぶれてしまいそうなので かなり端折って説明させてもらいます。m(_ _)m マンデル=フレミング・モデル= 「変動相場制では、金融政策に比べて、財政政策の有効性が減少する」 「固定相場制では、金融政策に比べて、財政政策の有効性が増大する」 という理論。 (解答のままじゃねえか!(笑)) もう少し説明します。 変動相場制では、 ア.金融緩和政策では 金融緩和→対外金利差拡大→円安→経常黒字拡大→GDP拡大 となり、 イ.財政拡張政策では 財政出動→金利上昇・円高→経常黒字縮小→GDP抑制 となります。 上記を見れば分かるように、金融緩和政策の方がGDPの拡大します。 ここで「うわぁ~」と思ってしまった方! もう一度、ここをしっかりとやりなおしてください。 ↓ http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/3776/macro-28.htm どうでしょうか? ここが「やべぇ~」と思った方は、ここまで戻りましょう。 ↓ http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/3776/macro-1.htm 「経済学は、最初で躓いてしまうと、根こそぎ判らない」 とある受験期間の先生が言ってました。 私もそう思います。 逆にいうと、 「最初からちゃんとやれば理解できるのが経済学」 だと思いますので、あきらめず根気よくやってみてください。 時間は来年までまだまだたっぷりありますので(笑) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃■ メルマガ読者からの声 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ☆声1:Tさん(女性) > 毎日1問のkabuさんからの配信は、モチベーションを高める、 > 過去問題を解く&解説もつけてくださっているので、ともすると孤独になりがちな > 受験希望者にとって、ずいぶんと支えになっていると思います。 > > 毎日の配信は大変かと存じますが、今後ともどうぞよろしくお願いします。 ほんとそうですよね。 モチベーションの低下が一番の敵ですよね。 このメルマガがみなさんのお役に立てば、何よりです! このようなメールはいくらでも受け付けております(笑)ので、 みなさんの時間がちょっと余ったときにでも 「ちょっと慰めの言葉でもかけてやるか・・・」 という勢いでも構いませんので反応をいただけると嬉しいです。 以上 最後までお読み戴きありがとうございました。 明後日もよろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.11.03 11:46:13
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