カテゴリ:本の感想
「夜市」(恒川光太郎著)を読みました。 裕司は、女友達を誘って夜市に出かけます。彼は、昔、夜市で弟を売って、野球の才能を手に入れました。今回は、その弟を買い戻そうと大金を持って出向くのですが・・・ 簡潔で、一つの文が短く、見事な文体でした。こういう文って大好きです。志賀直哉とか、山本周五郎とか、共通している気がします。しかも、物語の展開が、予想外なんですが、奇抜でなく、作者の力量で、自然に描かれていました。夜市って、ありそう、って気になってくるのです。 もう1篇収録されていた、「風の古道」も、なかなかです。 こちらも、不思議の世界が、展開されていました。 タイトルのつけ方も、素晴らしいと思いました。 内容と、ほんとに、しっくりあっているのです。 デビュー作で、いきなり、ホラー大賞ですって! 次回作が、待たれます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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