獅子座のケンタウロス

　バンクーバー冬季オリンピックの女子フィギィアスケートのゴールドメダリストとシルバーメダリスト。
　1990年9月5日と9月25日生れ。共に19歳。
　両親と姉が一人の家族。同じような背格好。私たちには明らかに区別がつくけど、西洋人から見ると、本当にそっくりに見えるのかもしれない。
　先週末の話題を独占したキム・ヨナ選手と浅田真央選手。キム選手は浅田選手を
　「もう一人の私」と表現したこともあるそう。そこで、よく似た二人のホロスコープを並べてみた。
　実は浅田真央のホロスコープについては2008年4月にこのブログで「火星の把っ手のバスケット」というタイトルで探訪している。

　まずは、二人のチャートから。


　　　　　　　★キム・ヨナ　　1990年9月5日　韓国富川生れ

　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　★浅田真央　　　1990年9月25日AM8:40　愛知県名古屋市生れ

　　　　　　　　　　　　　

　
　ここが占星術の面白いところなのだが、わずか20日違いで生まれた二人は、共通点が多いのはもちろん当然だが、いろいろな点を比較すると、わずか20日の違いで決定的に違う点もたくさんあることがわかる。
　以下が違いをまとめた表である。


　　　　


　決定的なのが、太陽が所属するサインが20日の間に乙女座から天秤座に変わったことである。2時間で約1度進む月のサインは1日違う生まれでも変わるので、違って当たり前なのだが、太陽と月のサインが異なるということは、ホロスコープ上でその人個人を動機づける最も重要な天体の二つが違うということ。
　10天体の分布の様子もかなり違っていて、ヨナはスプラッシュパターンで、チャート上に勢いよく10個の天体を散らしたような形。フリーの演技のときのすらっと伸ばした指の先にまで魂が宿っっていたかのような姿を思わせる。
　浅田真央の方は、ちょっと決めかねる部分もあるけど、180度以内に収まった9天体に少し離れた把っ手のような火星という印象でバケットパターンと考えた。
　太陽のアスペクト、ヨオド（神の指）や小三角の複合アスペクトも少しづつ構成が違うが、
この若さでこれだけの活躍をするだけにかなり顕著に現れている。
　共通項としては、火星─木星のセクスタイル、やる気と意欲ののアスペクトである。しかもこの２つに、ヨナは天王星が、真央は海王星が絡んで「神の指」を作っている。
　乙女座の水星、山羊座の土星、蠍座の冥王星も3つのサインにルーラーが入っていて「本来の居場所」にいるという強みを発揮。
　また、彼女たちの世代は土星、天王星、海王星が山羊座にあり、山羊座が強調されているのだが、ここでもわずか20日違いで大きな違いが生じている。
　その３天体がヨナのチャートではすべて逆行、真央はすべて順行になっているのだ。
　バンクーバーオリンピックのフリーの日、トランジット土星は天秤座03度で、オーブを甘くすると、浅田真央のネイタル太陽と重なり、キム・ヨナのプログレス太陽と重なった。また、トランジット天王星がキム・ヨナのネイタルの月にほぼ重なった。（キムの出生時間によっては大きくずれる可能性あり。）
　全体的にみて甲乙つけがたい二人のチャートだが、その2点の差が「金」と「銀」の差になったのかなとも思う。