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カテゴリ:美術・芸術・展覧会
今日、マムはウキウキしています。 マムがとっても尊敬しお慕いしている 現代具象彫刻家の「三輪途道」先生に お会いすることができたのです。 三輪途道 展 (上原三千代より改名) MIWA Michiyo Exhibition ―育児の作法― 2007年12月3日 - 15日 ガレリアグラフィカ 東京都中央区銀座6-13-4 銀座S2ビル 03-5550-1335 午前11時~午後7時、最終日は 1階は5時まで、日曜日休廊 三輪さんは大学の修了制作に、 東大寺俊上房重源上人像を模刻され、 東大寺に寄贈されています。 なんだか、こう書くととっても簡単なこと ですが、一介(無名)の学生に普段は一般 に公開されていない俊乗堂の重源上人像を 修了制作のモデルとして了承することの 物凄さ! 鷹揚さ! 東大寺の懐の深さと、上原さん(現、三輪さん) の探求心と、怖いもの知らずの性格と 運の強さと才能の、全てが合致した縁が あってこその業なのです。 ちなみに、俊乗堂は年2回だけ、 7月5日・12月16日のみ開扉されます。 さて、その模刻はそれはそれは精巧な ものと伝えきいています。 当然、その上原版重源上人像は東大寺におさめ られて、今日(12/3)三輪さん(上原さん)に お聞きしたところ、現在東大寺の写経場に安置 されているとのことでした。 その出来がいかによかったかは、東大寺さんは 本来、おかかえ仏師に依頼すべき 「四聖の一人である菩提僊那像」 の肖像彫刻制作を上原三千代さんに 依頼されたことでわかります。 このことがあって上原さんは日光山 輪王寺の 七福神のうちの四体もおつくりになっています。 この七福神はいつでも拝観可能とのことです。 そういう超一級の彫刻家さんにマムは 今日会えたわけです。とってもおっかない方 かなと思っていたら・・・。 ギャラリーに入ると、とても明るい女性が いて・・・??? と思いきや三輪途道(上原三千代)さんだった わけです。マムは思わず「全然雰囲気ちがう」と 言っちゃって、そしたら三輪先生は、 明るく言い放たれました。 「フットワーク軽いんですよ」。 マムはもう、ホント嬉しくなっちゃいました。 話のはずむこと!!! 修了制作の時のこと。 菩提僊那像(ぼだいせんなぞう) のこと。 当然、東大寺さんの話ね。 得度してもいいね・・・なんて 言ったりして(ホントいいんです)。 「東大寺友の会」なわけです。 今回の作品展は「育児の作法」と 名付けられています。上原さんは、 一児の母となり母乳でお子さんを育てられ ました。が、働く母親の大多数はミルクで 育てざるを得ないという事実を 「乳母と私」という作品に昇華されるわけです。 その作品はとってもユーモラスですが、 ?と!。 奇妙な、現代の矛盾をあらわしています。 三輪途道先生のその他の作品は下記へどうぞ。 ○ガレリア ○三輪途道 気さくな三輪先生はカレンダーをくださり その上、お願いしたら気持ちよくサインも くださり、「東大寺へのマムの質問」も、 東大寺さんが個展においでになるので 聞いてくれるとのこと。 そしてわざわざ、マムに連絡くれると いうではなないですか! 健全であること、タフであること、 好奇心のカタマリであること、 これがすべて備わった人の 余裕あるいは、確かさを痛切に 感じました。 三輪さんに興味をもたれたかたは 「上原三千代先生インタビュー」を ご覧ください。 *菩提僊那(ぼだいせんな)さまは東大寺大仏 の開眼をなさった方で天竺(インド)の 方といわれています。 1966年 群馬県に生まれる 1989年 東京造形大学造形学部美術学科II類(彫刻)卒業 1991年 東京造形大学造形学部美術学科(彫刻)研究生修了 1994年 東京藝術大学大学院美術研究科保存修復技術専攻修了 ○三輪途道先生 月の舟 ○重源上人模刻と三輪途道先生(奈良にて) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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