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テーマ:お勧めの本(7204)
カテゴリ:本のある暮しあるいは村上春樹
おまたせいたしました♪ 初春にふさわしく・・・ と、勝手にマムが思っています。 満を持しての登場! 去年毎日新聞に連載された西遊記 上・下巻はマムのお宝本です。 上巻についてお読みでない方は どうぞコチラをご覧ください。 マムちゃん熱く多いに語って いますから。 平岩弓枝 西遊記(下) ですっ。 牛魔大王と戦うカバーをはずすと 九頭ふ馬(くとうふば)があらわれる! 本を購入したら、カバーをはずして みて下さいね。以外に凝った イラストがでてきたりするものですよ。 さて、表紙をめくると、 素敵な表題紙があらわれます。 で、↑表題紙をめくると、トップの画像、 挿絵があらわれるわけです。きれいだから 再度登場 願いましょう。 いいでしょう。これ。 うっとりね。 お次が目次。 目次にも挿絵。 栞は緋色。 ブックデザイン 今井宏明 挿画・挿絵 蓬田やすひろ 平岩弓枝さんのおさえた筆致はみごとで、 線描の挿絵とあいあまって読む者のイメージを 膨らませて天界をかけめぐり、幽界をのぞき、 魔物と戦い、観音菩薩さまと釈迦如来さま のご慈悲を知ることができますよ。 「冬浅き奈良の西大寺編」に出てくる 「善財童子」ですが、西遊記にもよく 出てきます。西遊記では、「牛魔大王」溺愛の 手のつけられない子供妖怪。 その名も「紅孩児(こうがいじ)」。 で悟空に退治されて観音さまの弟子となり、 「善財童子」となるのです。 「羽根のある鳥が羨ましいとおもことがあります。 長安の都を出て、長い長い月日が過ぎているのに まだ天竺は遠い。皇帝陛下はさぞ、まちくたびれ ておいででありましょう」・・・・・・・ 悟空が草の上に伸ばしていた三蔵の脚をそっと さすりはじめ、三蔵は慌ててその手を取った。 通天河にて氷の大難に遭う より抜粋 三蔵子弟、東土に向うに最後の一難に当たる 蓬田やすひろさんの挿絵は1章に15、6枚と 豪華なことこのうえありません。 上巻でも述べましたが、採算度外視の 本好きが寄り集まって造った本といえます。 文句なしに面白い! そして 平岩さんの文章が端正! そのうえ 泣かせる! むろん みんなが成長する! そうこうしながら 知識欲を満たす! で、 本作りの達者さに乾杯! 三蔵子弟、東土に向うに最後の一難に当たる 14年の歳月を経て三蔵法師は5048巻の 経典を天竺よりもちかえり太宗皇帝に捧げます。 その褒美に釈迦如来さまは 三蔵法師は 「栴檀功徳仏(せんだんくとくぶつ)」 孫悟空 「闘戦勝仏(とうせんしょうぶつ)」 猪八戒 「浄壇使者(じょうだんししゃ)」 沙悟浄 「金身羅漢(こんしんらかん)」 白馬 「八部天龍馬(はちぶてんりゅうま)」 を、おあたえになります。 が、彼等はその名誉、栄誉を捨て三蔵法師と 共に旅に出ることを欲すのです。 以下は最終章より 悟空は釈迦如来さまを正面から仰ぎ見て言います。 「俺はお師匠様とも、仲間とも別れたくないのです。 どこまでも一緒にいたい。もしも、立派な名前を 頂いたから、お師匠様の傍らにいてはいけないと いうのでしたら、俺は闘戦勝仏にしていただかなくて けっこうです」・・・・・・ 三蔵が面を上げた。 「もしお許しを頂けますならば、旅に出たいと 考えております」・・・・・・ 八戒が応じた。 「参りましょうぞ。行き行きて仏法にあだなす 魔障の者共を退治しましょう」・・・・・・・ 観世音菩薩が声をはずませませた。 「それこそ、そなたたちにふさわしい。 如来様、私からもお願い申します、どうぞ この者達を新しい旅へ旅立たせてくださいませ」 苦笑して、釈迦如来が呟かれた。 「行くな、と申しても、彼らは行くであろうよ。 善哉(よいかな)、善哉」 西遊記(下) 平岩弓枝 作 装画・挿絵 蓮田やすひろ ブックデザイン 今井宏明 毎日新聞社 刊 \1,785 と、いうことで、マムは 代々木八幡さまに初詣に 行きました! えっ、なぜって。 あのねっ、代々木八幡さんは 平岩弓枝さんのご生家でなおかつ 今はご主人が宮司さんで、 なんと絵馬は、 「蓬田やすひろ」さん作なの。 ウフフ。 どうだっ まいったか! 西遊記(上)はコチラをどうぞ 本を読む醍醐味を知っていただき たいなあとマムは思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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