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カテゴリ:大好きな奈良
忍辱山 円成寺 〒630-1244 奈良市忍辱山町1273 電話 : 0742-93-0353 JR・近鉄奈良駅より奈良交通バス柳生方面行 40分「忍辱山バス停」下車、徒歩2分 近鉄奈良駅バス停より発車したバスは 国道369号奈良坂を登っていきます。 東大寺転害門やら奈良少年刑務所、 般若寺を通過し緑の中に入っていきます。 忍辱山バス停の手前、 大慈山(だいじせん)という停留所名に マムは心ときめきます。 奈良は仏教の聖地なのです。 奈良にはこのほかに 菩提山(ぼだいせん)やら 鹿野園(ろくやおん) 誓多林(せたりん)などの 仏教にちなんだ地名があります。 勿論、忍辱山(にんいくせん)も そうです。これらを 北大和五山といいます。 ちなみに忍辱とは六波羅蜜の 一つで、如何なる困難をも 耐え忍ぶことを意味します。 わくわくドキドキ 胸の振り子がブンブン。 というわけで、 バスは忍辱山バス停に到着しました。 が、すぐ近くとやらの 円成寺がありません。 国道をずずいと見渡すと 遠めに、木に縄がひっかかっています。 勧請縄 えっ! そうなんです。 これが円成寺さんへの入り口だったのです。 お寺さんでいえば、南大門。神社なら 鳥居をあらわしています。 勧請縄(かんじょうなわ)は シメナワのひとつで、結界をあらわし 神聖なる場をしめし、里の人々が 五穀豊穣を願って奉納したものです。 その勧請縄をくぐると 蓮池を配した浄土式庭園がひろがり 石段のうえに荘重な楼門があります。 さあ、入りましょう。 舞台付神殿造りの本堂はわが国 唯一のものなんですよ。 本堂よりの眺め。 本堂の中には 阿弥陀如来坐像や、慶派の四天王が安置 されていますが、内陣を囲む天柱には 極彩色の菩薩が描かれているのが 目を奪います。 が、マムがここへ来た理由は このお寺さんの多宝塔に安置されている 運慶20代の作と銘のはいった 国宝大日如来坐像を拝観するため だったのです。 大日如来坐像安置の多宝塔 うわさには聞いていたのですが 大日如来さんはなんとガラスの向こうで、 反射してみにくいこと! で、やはりうわさに聞いていたとおり こんなものが置いてあります。 のぞきめがねね! いかがですかな。 わかります? これ、現在公開されている 東京国立博物館の真如苑蔵の 大日如来坐像に連なるお作なのね。 ↓は真如苑蔵の如来様です。 真如苑蔵の如来様の方が技は円熟していて 丸みをおびていて慈悲深いですね。 円成寺さんのはまだ若い、硬さが ありました。 国立博物館では光得寺さんの如来様も 拝観できて、まさに まさに 大日如来をめぐる冒険なマムです。 さてさて境内を案内いたしましょう。 日本最小国宝建築の春日造り 春日堂・白山堂 ↑この春日堂・白山堂はとてもちいさなものですが とてもきれいな形のものでした。 このお堂の隣には鎌倉時代の建築物の 宇賀神本殿(うがじんほんでん)が 覆い屋をかけられて奉られています。 宇賀神本殿(うがじんほんでん) ちいさなお寺さんなのにすごいなあと 感嘆しきりのマムがいますっ。 護摩堂 暑い中、護摩をいっしんにたいて おられました。 お手洗いを請うて教えられた場所にいくと そのまん前になんと藤原時代の十三重の石塔。 塔身に四方仏の種字が彫られていました。 古刹とはこのようなお寺さんをいうのではと マムはしみじみとおもいました。 奈良には廃仏毀釈の嵐くぐり お寺さんが一生懸命 仏さんを守ってくださったという ありがたさが本当にあるのですよ。 あ~、楽しかった! 腹へったということで、 境内脇の茶店で、 ミルク金時と山菜うどんを かきこむマムでした。 さてお次は奈良国立博物館の 法隆寺展をご案内いたしましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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