|
カテゴリ:本のある暮しあるいは村上春樹
この高さ60センチほどの岩に足を止める 人はめったにいません。 6月19日、もうすぐ太宰治の桜桃忌です。 ちょっと早いですが、太宰に会ってきました。 墓碑名は太宰の書を篆刻したものです 太宰のお墓は三鷹市の街中、禅林寺にあります。 昭和19年に発表された「花吹雪」に「この寺の裏には、 森鴎外の墓がある。・・・・・・ここの墓地は清潔で、 鴎外の文章の片影がある。私の汚い骨も、こんな小奇麗 な墓地の片隅に埋められたら、死後の救いがあるかも しれない」という一文より禅林寺に葬られたといわれています。 太宰のお墓の隣には津島家のお墓があり 夫人の美知子さんが眠っておいでです。 大きな桜の樹が葉を生い茂らせて 優しい木陰を作っています。 太宰のお墓に人間失格の漫画本が おかれていました。 太宰のお墓の斜め前には森鴎外(林太郎)のお墓があります。 太宰が入水したらしき場所、 玉川上水 発見場所1968 6.13 玉川上水際にはポツネンと岩がおかれています。 石碑には「玉鹿石」とのみ刻まれ 太宰のだの字もあらわされていません。 誰も目もくれず通りすぎて行きます。 現在の玉川上水 次女の津島佑子さんはマムの大好きな 小説家さんです! ちなみに長女の園子さんのご主人は 衆議院議員津島雄二氏です。 現在の玉川上水際 太宰が好きか嫌いかと問われると大好きと 即答します。 太宰は若い人が読む小説と思われていますが、 いろんな人生を経て読むとそれはそれはとても ユーモアにあふれ、なおかつ悲しく、情けなく 胸にしみる小説です。 また文章のうまさには脱帽です。 青鼻垂れていた若い時はストーリーばかり 追って気がつきませんでしたが、リズミカルな 文と例えの上手さにはうなります。 太宰は、人間失格や斜陽などの長編がよく読まれて いますが、どうしてどうして短編の名手といって いいと思われます。 太宰の短編をひとつ選べといわれたらマムは 眉山を迷うことなくあげます。 おかしくて切なくて泣ける、心に残る名作と いえます。 グッド・バイ 眉山収録 小学校の低学年だった頃の話です。 キリスト教の日曜学校で牧師先生が 走れメロスの話をしてくださいました。 幼い子供心にメロスの行為は強烈な イメージとして残りました。 そして中学の教科書にメロスが出て 驚きました。ずっと外国人の手による 物語と思っていたわけですから。 ダザイオサム! 以来、太宰をむさぼり読み通したというのに あるときから、自己愛の強さに辟易し、 放り投げてしまったわけです。 が、今は何度も言うけど大好き! 子供の頃に読んだ本を大人になって読む。 いろんな発見があっていいものですよ。 皆さんも子供の頃に読んだ本を再読されては いかがですか。 眉山なんて子供の頃読んでも、 つまんない・・・の一言で終わっていました。 * * * 桜堤合気道稽古会 の お知らせ <会員募集中> *子供クラスも新たに開設しました 武蔵野、三鷹、武蔵境、小金井等の近隣に お住まいの方や桜堤団地の方、合気道に興味 のある方、体験入学も大丈夫です。 詳細はコチラを ブログはコチラです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|