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テーマ:絵が好きな人!?(4326)
カテゴリ:美術・芸術・展覧会
前回1・2
このままオフィーリアシリーズをを終わっちゃうと 顰蹙をかいそうなので少し教養を披露しませうかね。 笑 オフェィーリア ラファエル前派 ジョン・エヴァレット・ミレイ 22才時作 子供のころ、この絵はてっきり「眠れる森の美女」だと 思いこんでいたマムですが、長じて入水と知り、 変に感心、それから時を経て木から落ちての 溺死と知りさらにびっくりしたのが、名作の ミレー作のオフィーリアです。 このオフィーリアですが、自殺と思っておいでの 方が多いのでは・・・。それともマムだけだけかな。 愛するハムレットに父親を殺されたオフェーリアは 気がふれてしまいます。 きんぽうげ、いらくさ、ひな菊などで、つくった花の冠を 柳の木に登って、その枝にかけようとして、枝もろとも川へと 落ちてしまいます。 川に落ちたオフィーリアは、その事実さえわからずに、 歌を口ずさみながら流れに身をまかせます。 死というものがわからない狂気のオフィーリア。 水の精のように水面を漂うオフィーリア。 ドレスは水を吸い、オフィーリアは狂気ゆえに死の 恐怖を知ることなく死の底に引き摺り下ろされたのです。 シェークスピア作 ハムレット 絵は、「歌を口ずさみながら流れに身をまか」す、 水の精のようなオフィーリアを見事にあらわしています。 あのね、水をさすようで悪いのだけれど 柳の木に登るって設定がピンとこないのね。 つい、日本の柳を頭に描いちゃう! 日本人は柳には登らないというより、 柳の木って登れないよね? 彼の国の柳はちと違うのかなあ・・・ このオフィーリアのモデルは、ミレーと共に ラファエル前派をおこしたロセッティの 妻のリジーです。 ロセッティ 受胎告知 湯をはったバスタブにつかりモデルとなるリジーですが、 時間が経ちお湯は水とかします。 来る日も来る日も水につかるリジーは肺炎となり ミレーはリジーの親から訴訟寸前とまでいく 怒りをかったという逸話が残っています。 この19世紀の半ばから末はジョン ラスキンや ウイリアム モリスらがミレーとともに活躍した のですが、これを書きだすと話があちゃこちゃに とぶので、知りたい人はご自分でしらべましょう。 モリスは壁紙で有名だから(笑)壁紙をみたら 思い当たるかた多大のはずです。 さて、この絵を彼の地でみたのは、英国留学中の 我らが文豪若き日の夏目漱石先生です。 先生ったら、なんとオフィーリアのことをですよっ 草枕にて な な な ん と 土左衛門(どざえもん)よばわりしちゃってます。 「土左衛門は風流である」なんて、 そ、そんなあ。 この項これにて 完 *スミマセン、結局つづきを書いちゃいましたデス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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