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8月14日
5月に訪れたばかりですが、寸暇を惜しんでの 行動開始。マム号、雨の中、山に入ります。 雷山千如寺 大悲王院 住所:福岡県糸島市雷山626 アクセス:筑前前原駅南口 バス雷山観音行き 終点下車徒歩5分 糸島観光電話:092―322-2098 手水舎 天井 樹齢400年 大楓 樹齢600年 白檀 大悲王院境内は緑がとても豊かです。その緑は山の緑を背景に 人間の手によって造作されものです。二重三重(フタエミエ) の緑に雨が降りそぼる。俳句の心得があれば一句よむところです。 このような欄干の何気ない意匠が好ましい 地方の山奥でここまで整然と手入れされている おおがかりな庭を持つお寺さんって珍しいです。 開山堂 護摩堂 この石段をあがりきった護摩堂には鎌倉時代に 造られた「雷山観音さん」と地元の人々に 親しまれている木造千手千眼観音さんがまつられて います。 鎌倉期作 雷山観音 千手千眼観音立像 観音様は5メートル近くおありで、その厨子の 扉は当然大きながっしりとしたお城の門のような ものです。黒光したその門は5月に訪れたとき 同様、ギギーという重々しい音を立てながら 開け放たれます。その瞬間の心踊る私自身に 会いたくて、ここにやってきたといっても 過言ではありません。 実はこの扉が開けられつつあるとき、 マムは新美南吉の「手袋を買いに」の ひとこまが唐突によぎるのです。 戸が一寸ほどゴロリとあいて、 光の帯が道の白い雪の上に長く伸びました。 この童話の一番好きな場面なんだけれど、 護摩堂の大戸から光の帯は出ません。 だけど 観音様の姿がス~とあらわれるとき どうしてもこの光景がよぎります。 前回来た時も今回も。 手を合わせ見上げる観音様はとても大きくて 慈悲深いお顔で、身も心も委ねることが できると思わせるにたるお像です。 悪路の山奥のお仏像さんは、こうでなくっちゃあ いけません。 光背をよく見ると千手が彫られています。 ご住職が大きな太鼓を打ち鳴らしながらお経を 唱えられます。ドンドンドンと大きく打ったり 小さく打ったりと、演出効果が大きくて、 臨場感にあふれて「ありがたや」という気持が 増すこと増すこと。 密教的な雰囲気がかもしだすなんともいえない 妖しげな感じがぐっと心にせまります。 前回もそうですが、マムは二回も拝観させてもらい ました。ご住職は1回の拝観が終わるごとに 厨子の扉をお閉めになります。人が集まると また厨子をギギーと開けてくださる。 かなりの労力です。 普通は閉門まで厨子は開け放たれたままだと 思うのですが、ご住職はまめに開けたり 閉めたり太鼓ドンドン。 もしやご住職もギギーと厨子を開ける瞬間が お好きなのでは? 同好の士かしらなんて 不埒なことを考えてしまいます。 ギーギーどんどん ぎゃーてー ぎゃーてー はら ぎゃーてー どんどんどんどん やっぱり山寺の和尚さんはこうでなくっちゃ。 ♪毬はつきたし毬はなし~♪ いいわあ、、、と、うっとりのマム しばし姿をとどめん 笑 聖天堂 本堂より山門を見る お盆ということで、五色幕がいたるところに はられてきれいです。 香炉立ての足 石塔がここかしこにたてられているのですが、 その、足もとには、なぜか、こういうものを 置いちゃうんですよね。 見て見ぬふりをしたいのだけれど、 やはり一言。 どうしてもこういうものが置きたかったら 本坊なんかに置けばいいのにぃ。ブチブチ 宝物殿 雨がどんどんひどくなって帰りのバスの時間が せまり大急ぎバス停へ。 バス停近くの犬が雨の中平然と寝ているのに 感動して近づくと すごい威勢で吠えたてられて、、、 ほうほうの体で逃げちゃう 雷山観音見仏の最後でありました。 完 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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