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くれーじーくえいる ぶろぐ

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2008.08.09
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テーマ:ゴルゴ13(71)
 冒頭に書くネタに乏しいので(笑)、ビッグコミック誌での『ゴルゴ13』最新話についてちょっと。現在は受刑者も看守も全員女性という刑務所内にいる標的をゴルゴ13が狙うというエピソードの中編ですが、どうもここ最近の連載は登場する女性の画が微妙に可愛くないような気がするのは管理人だけですかね(爆)

〔Target.18:スタインベック三世〕  原作:リイド社SPコミックス第68巻収録(1985年初出)

CAST  リチャード:麦人  アルフォンヌ・ルイ・スタインベック三世:伊藤昌一

 ゴルゴ13はイギリス国防省のリチャード長官から、イギリスの片田舎のとある古城に住む貴族のアルフォンヌ・ルイ・スタインベック三世の抹殺を依頼される。スタインベック三世はフランス王家の流れを汲む家柄と言われるが、実は世界中の政府要人の健康情報を収集する情報機関MC130のボスと目される人物で、元々はイギリスのスパイだったが米CIA等の海外の情報機関にも情報を流していた二重スパイであった。本来ならイギリス側で片を付けたいところだが、彼の存在を重視する各国首脳の外交上の取引により彼を一旦スイスへ国外退去させることが決まり、英国防省がその護衛に当たることになってしまったため、第三者であるゴルゴ13に秘密裏に抹殺を依頼することになったのである。曾祖父がエリザベス女王の親類だというリチャードは、かつてはエリザベス一世も泊まったことのあるスタインベック三世の居城を見ながら言う。「城というものはそれに相応しい人物が住むべきだ」

 家族のいないスタインベック三世は古城に執事との二人暮らしで、週に一度だけ執事の運転する車で城外に出かけて各種のパーティー等に顔を出している。城は防犯システムとイギリス側の警備で要塞並みに固められ、外出に使うリムジンも完全防弾となっており、外部との接触は毎日決まった時間に城を訪れる郵便配達員のみ。スイスへの出発を明後日に控えた三世が外出するのは明日の夜の伯爵邸でのパーティーへの出席が最後となるため、狙撃のチャンスはそれが唯一ということになる。
 そしてその日の夜、スタインベック三世を乗せたリムジンはイギリス側の護衛を受けつつパーティー出席のため外出。ゴルゴ13は静かにその動向を監視する。やがて、パーティーを終えた三世の車列は帰路に就くが、その途中で林に潜んでいた襲撃者たちから突如攻撃を受ける。しかし、完全防弾化されたスタインベック三世のリムジンは敵の攻撃を凌ぎ、襲撃者たちはイギリス側の警護員たちの反撃により撃退された。駆け付けたリチャードの前でスタインベック三世が安堵の表情を浮かべつつリムジンを降り、リチャードは今が狙撃のチャンスだと考えて時間稼ぎを試みるが、ゴルゴ13は何故か狙撃しようとしなかった。スタインベック三世はリチャードが十二指腸を悪くしていると余裕の表情で告げつつ去っていった・・・

 翌日。スタインベック三世のスイスへの明日の出国は1個師団相当の兵員と戦車やヘリコプター、戦闘機まで動員した厳重な警備態勢の下で行われることになった。リチャードは警備態勢の手配を整えつつも、ゴルゴ13がどうやって標的を狙撃するつもりなのかと焦る。そんな中、ゴルゴ13はスタインベック三世の居城に通う郵便配達員に金を握らせて、城への配達時に"偶発的に"郵便物を落とすよう依頼する・・・
 やがて昼過ぎとなり、スタインベック三世の城をいつものように郵便配達員が訪れた。そして、配達員がゴルゴ13からの依頼通りにわざと郵便物を落として身を屈めた直後、ゴルゴ13の放った銃弾が城門の開けられた郵便受けの中に撃ち込まれた!
 城門の郵便受けが閉じないことに気付いたリチャードや警護員たちが異変を察して城に駆け付けると、門の中でスタインベック三世の執事が銃弾に斃れていた。スタインベック三世は突然の惨劇に愕然とするが、彼が執事の懐から落ちた鈴の音に動揺したのを見て何かを感じたリチャードは、依頼していた大統領の健康カルテについて三世に問うが、スタインベック三世は明らかにうろたえた様子でスイスに到着してから知らせると応える・・・
 城を後にしたリチャードは、殺された執事こそがMC130のボスであり、スタインベック三世は隠れ蓑に過ぎなかったことを悟る。昨夜襲撃された際に三世が不用心に装甲リムジンから降りてきたのも、真のボスである執事が車の中に隠れていたからだった。後は明日予定通りにスタインベック三世を出国させてしまえば一件落着というわけである。リチャードは真の標的を見抜いたゴルゴ13の眼力に感嘆すると共に、外交政策の裏側で繰り広げられる狐と狸の化かし合いを改めて実感するのだった。


○○○○○○

 世界中の政府要人の健康情報を収集する組織のボスと目される貴族の始末を依頼されたゴルゴ13が、真のボスは貴族ではなくその執事と見抜いて仕留めるという今回の話。表向き貴族として振る舞うスタインベック三世の言動を冷静に観察し、三世ではなく執事こそが真のボスだと看破するゴルゴ13の眼力の鋭さ、そして二重スパイだろうが何だろうが自分たちに価値があれば活用するという国際政治の内幕の一端、さらには黒幕を失って名ばかりとなった"自称"スタインベック三世を何食わぬ顔でスイスに送り出せば万事OKという結果を得たイギリスの政治的強かさが印象的です。
 なお、原作は1985年初出の作品だけあって今は亡きイラクのフセイン大統領など実在の世界の政治家の実名が出ており、スタインベック三世からフセイン大統領と同じく十二指腸が悪いと言われた依頼主のリチャードが「フセイン大統領にも教えてやるか」などと冗談を飛ばすシーンがあったりしますが、2008年設定のアニメ版では流石にカットされてました。

 全体的にはストーリー自体は平凡な展開なので、今回見てて面白かったのはリチャードの言動ですかね。フランス王家の末裔と言われるスタインベック三世に対し、曾祖父がエリザベス女王の親類という自分の家柄の方が上だと何気に自慢してみたり、イギリス紳士でありながらコーヒーを愛飲しているのを国防省の武官にからかわれたりとか(笑)ちなみに、1950年の朝鮮戦争でイギリス軍砲兵部隊が韓国軍への砲撃支援を一時中断してまでティータイムに興じたという話まであるほど、イギリスと言えば紅茶のイメージが強いわけですが、近年はそのイギリスでも紅茶の消費量が減少傾向にある一方でコーヒーの消費量が増えているのだそうです。とはいえ、それでも紅茶の消費量では世界最高レベルなのは変わらないそうですが。





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Last updated  2008.08.26 22:40:24
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