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くれーじーくえいる ぶろぐ

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2008.10.06
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テーマ:ゴルゴ13(71)
 11月21日からアニメ版『ゴルゴ13』のレンタルDVDがリリースされるのと平行して、コンビニ限定のセルDVD『さいとう・たかをセレクション ゴルゴ13 BEST盤』3巻が同時発売されるそうです。
 各巻は物語のテーマ別にこれまでに放映された26話の中から各2話ずつ収録となっており、『WOMAN×WOMAN』は第4話『プリティ・ウーマン』と第15話『海へ向かうエバ』、『MESSAGE×MESSAGE』は第21話『ガリンペイロ』と第23話『ジェット・ストリーム』、『FAKE×FAKE』は第10話『帰ってきた標的』と第18話『スタインベック三世』という構成になっています。話数的にはこっちの方がレンタル版より早く見られるわけですな。
 さて、全話のセルDVDはいつ出るのやら・・・

〔Target.26:冷血キャサリン〕  原作:リイド社SPコミックス第110巻収録(1995年初出)

CAST  キャサリン・マッコール:本田貴子  パメラ:高乃麗  ヒューム:堀勝之祐  チャーリー:側見民雄

 イギリス・北アイルランドで長年続いてきた独立紛争。テロが結局一般市民に被害をもたらすだけで得るもののないことを悟ったテロ組織はイギリス側との和平を進めていたが、女性幹部のパメラは和平路線に反発して武力闘争の継続を主張していた。パメラの幼い頃からの同志であるキャサリン・マッコールは組織からの命でパメラの説得を試みていたが不調に終わる。落胆しつつアジトを後にするキャサリンの姿を見た兵士の一人は、かつては冷徹非情の女テロリスト"冷血キャサリン"として恐れられていた頃の彼女を思い起こす・・・
 ある時、ロンドンで財界の要人が集まるパーティーに乱入したキャサリンはテロを批判する客を容赦なく拳銃で射殺し、賓客たちを前に堂々と自分たちの主張を展開、逃走時には殿を務めて駆け付けた警官たちを立て続けに撃ち殺すなど鬼神の如き働きを見せた。しかし、今のキャサリンはすっかり闘争心を失った臆病者になってしまっていた。本来ならパメラの下にいるような存在ではないはずの彼女が何故変わってしまったのか、それを知る者はいない・・・
 一方、ロンドン市内では英SISのヒューム部長がゴルゴ13に接触していた・・・

 キャサリンの父親の友人であるチャーリーはキャサリンの家を訪ね、組織の上層部とパメラたち武闘派の話し合いが決裂したことを伝える。用心深いパメラは武闘派の同志たちと共に自分たちのアジトに籠もったままだという。チャーリーは改めてキャサリンにパメラを説得するよう依頼して帰路に就くが、その直後、キャサリンの元にパメラから電話が入る。そして、キャサリンの目の前でチャーリーは乗った車もろとも爆殺されてしまう。それは弱気な彼女の目を覚まさせようとするパメラからの挑発だった。
 父親の親友まで殺害したパメラに怒りを覚えたキャサリンは、このまま彼女を放置すればまた爆弾テロを再開してしまうと考え、ついに行動を起こす。仲間を通じてこちらからパメラに会いに行くと伝えたキャサリンはゴルゴ13に接触する。それは、二人にとって数年ぶりの再会だった・・・
 かつて、キャサリンは敵対する組織の幹部の抹殺を依頼されたゴルゴ13のサポート役を務めたことがあった。ゴルゴ13は日没から3時間もの間、冷たいビルの屋上で微動だにせず射撃姿勢を取っていたにも関わらず一発で標的を仕留めて見せた。その夜、キャサリンは仕事を終えたゴルゴ13が漂わせる血の臭いに惹かれるように彼と一夜を共にしたのだった――――――
 あの時と同じように夜を共にしたゴルゴ13とキャサリン。一時の後、キャサリンはゴルゴ13にパメラの抹殺を依頼する。そして、彼女は彼と共に街を歩きながら、かつて"冷血"と呼ばれていた自分が変わってしまった経緯を静かに語る。それはゴルゴ13と出会ってから4年後の事、キャサリンは一人息子のジョーイに恵まれていたが、その夜、ジョーイは自宅内にあった作りかけの爆弾を悪戯で弄って爆死してしまったのだった。そのジョーイはゴルゴ13と同じ黒い髪と鳶色の瞳を持っていたという――――――

 用心深いパメラが来客と会うのは、アジトのビルのカーテンで窓を閉め切った一室のみ。キャサリンは盗聴器を忍ばせて部屋に入り、室内のコートハンガーを目印にパメラを狙撃位置に自ら誘導する手順を整える。窓のカーテンが閉められた後は、そこに映る僅かなハンガーの残像だけを頼りに狙撃することになる・・・
 そしてその夜、向かいのビルの屋上でゴルゴ13が狙撃態勢を取る中、キャサリンは組織の穏健派幹部のスケジュール情報を手土産にパメラに会う。だが、パメラは英SISがゴルゴ13を雇って自分を殺そうとしているとの情報を掴み、いつも以上に用心深くなっていた。ゴルゴ13が自分の依頼の報酬を受け取らなかった理由を知って納得するキャサリンに対し、パメラは不審を抱いて拳銃を向ける。キャサリンはボディチェックといえども完璧ではないとうそぶき、持っていた盗聴器を拳銃に見せかけてパメラに向ける素振りを見せ、彼女の銃弾に斃れる。その瞬間、ゴルゴ13の狙撃が一発でパメラを仕留めた!
 カーテン越しの発射炎の閃光と窓の弾痕から標的の位置を即座に見抜いた彼の神業的な狙撃に感嘆したキャサリンは、死んだパメラに詫びながら静かに息を引き取るのだった――――――


○○○○○○

 さて、今回からOP&ED曲が揃ってリニューアルされたわけですが・・・・・・あ、合わねえ、特にOP曲 orz(汗)
 前OP曲のNaifuの『Take The Wave』も最初の頃は合わない合わないと言われながら、元々ノリのいいロックナンバーなので聴き慣れると徐々に馴染んできた感がありましたが、新OP曲のPINC INCの『So faraway』は若々しすぎる女性ボーカルのせいか聴き慣れても作品の雰囲気に馴染みそうな気がしません(苦笑)
 一方の新ED曲、北原愛子の『その愛よ 永遠に』はラテン調のリズミカルなナンバーで、まぁ新OP曲よりは多少はマシなんじゃないかと(爆)それにしても新ED映像は第1期以来のエ○オンパレードだなぁ(笑)

 "冷血"と恐れられながらも、ゴルゴ13との出会いによって子供を得て人の親になるという人生の大きな転機を得た女テロリスト・キャサリン。しかし、テロによって多くの命を奪ってきた代償を皮肉にもその我が子の命で払う結果となり、テロという行為の業を身を以て知ったことで"冷血"と畏怖されたそれまでの自分を捨て去った彼女は、あくまでテロに走ろうとする古くからの同志パメラを止めようと再びゴルゴ13に接触し、最後は自身の命を以てテロリストという業を精算するかの如く死んでいく・・・・・・ゴルゴ13と女性の哀しい機微を描いたエピソードは数あれど、本作はその深さでは『海へ向かうエバ』に並ぶと思われる傑作です。
 ある意味では本作の最大のキモかもしれない、"ゴルゴ13の落とし子"の存在。というか、ゴルゴ13って情事の際に避妊してるんだかしてないんだかわかりませんな(爆)キャサリンから亡き彼女の息子ジョーイが自分と同じ特徴を持っていたと聞いたゴルゴ13の寡黙ながらも何かを思う表情が印象的ですが、アニメ版のラストでは崖の上に立つジョーイの墓に花束が手向けられるという原作にはないシーンがあり、アニメ版ではゴルゴ13の秘められた人間味をより強調しているようにも見受けられます。もっとも、シーン自体はキャサリンが事に臨む前に供えたとも事後にゴルゴ13が手向けたともどちらにも取れる演出になっているのが巧妙ですが。ちなみに、原作でのゴルゴ13の落とし子ネタは他に1981年初出の『黒い瞳 EBONY EYES』があります。

 一方、本作の裏テーマは『硝子の要塞』に続いて北アイルランド問題。イギリスに属するアイルランド北部6州(北アイルランド)と南部26州(アイルランド共和国)の統一を掲げてイギリスに対する武力闘争を続けてきた武装組織であるIRA(アイルランド共和国軍)暫定派は、1994年以降武力闘争路線から徐々に転換し、2005年に武装闘争の終結と武装解除を実現しました。しかし、和平路線に反発する強硬派メンバーは1998年にリアルIRAとして分派し、現在も北アイルランドで小規模なテロ活動を続けているようです。本作はちょうどIRA暫定派が武装闘争路線に終止符を打った2005年に書かれた作品です。ただし、アニメ版では『硝子の要塞』と同様に、IRAが武力闘争を放棄した現在の北アイルランド情勢に配慮してかIRAの名前は出していません。ちなみに、作中でゴルゴ13が請け負った対立組織の幹部の暗殺ですが、原作ではこの対立組織はイギリス連合派のプロテスタント系武装組織であるUVF(アルスター義勇軍)になっていました(IRAは元々20世紀初頭にUVFに対抗して結成されたカトリック系武装組織のアイルランド義勇軍がルーツ)
 本作ではゴルゴ13はキャサリンより先に英MI5(現SIS)からパメラの抹殺を依頼されますが、アニメ版ではその依頼者としてヒューム部長が登場という原作にはないアレンジとなっています。アニメ版では3度目の登場となったヒューム卿、原作では1979年初出の『ヒューム卿最後の事件』で病に没しており、原作なら登場するはずのない本作で登場するのは時代設定を2008年の現在に統一しているアニメ版ならではのアレンジといえます。





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Last updated  2008.10.08 12:53:31
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