毎日どんどんでて来るトンでも事実に怒り心頭ですが、今日は連日この件を追っている薔薇豪城さんの転載です。
はじめ
「
2008年02月24日
昨日のCSの朝日ニュースターの愛川欽也のパックインジャーナル。軍事ジャーナリストの田岡俊次さんがメインコメンテーターなので、今回の「あたご」の事故について、詳しく説明をしていました。
『あたご」は、昨年3月に就航したわけですが、今回はアメリカに点検、検定を受けにいった帰りだとのこと。
自動操舵については、自衛艦は群れて行動するものなので、本来は自動操舵は必要ないもので、イージス艦は「むらさめ」以降、つけられたが、それ以前のものはついていない。操舵手の交代要員が何人もいるので、自動操舵の機能がついている艦でも使わない艦が多い、と聞いているそうです。
当時、艦長がキャビンにいなかったことは確かだが、例えば寝ていたとしても、なぜそれを言わないのか。しかし、この位置は交通が頻繁な東京湾がもうすぐであるし、普通なら起きていていいはずだ。
まずはじめに、緑のランプを見た、とうその報告をしたことから、その後のつじつまが合わなくなって、ぐちゃぐちゃになっている。緑のランプを見たということは、自分たちの艦に避ける義務がなかったということを言いたかったのだと思われる。
防衛相に報告の時間がかかっているのは、どういう報告をしたらいいか考えていたらしい。シビリアンコントロールができていないのは歴然。彼らは出世主義のかたまりで、都合の悪いことはひた隠す。以前舞鶴で「なだしお」が間違って大砲を射ってしまい、街を通り越して向こうの山に命中してしまったが、それも隠していて、4ヶ月後に内部告発でバレた。
昨年12月の「しらね」の火災も、二百数十億円のコンピューター修復費がかかったが、どこから出火したか言わない。
(☆しらねの火災は、乗組員が自分の何かを持ち込んで出火したらしいですね。)
ここで、二木さんが「艦の中での航海という閉鎖社会で、精神的に変なんじゃないですか?」に対して、田岡さんは
「確かにあるかも知れない。2002年に横須賀のアメリカの海兵隊の船で1月26日に放火が起きた。容疑者を3月11日に逮捕、調べている時に3月13日にまた放火された、その容疑者が逮捕されたあと、5月にまた放火事件が起きた。3件とも別人の犯行だった。」
イージス艦の件では、吉永みち子さんが怒り心頭で。
「こんないい加減な組織に膨大な戦力と予算を費やしていいんですか。こんなでかい船を造るお金は、あの事故にあった漁船の人たちをはじめ、私たち国民が出しているんですよ」と。
その後、「今回は自衛隊でなく、海上保安庁が捜査に乗り出し、調べている。また、海難審判でも徹底的にやると思うので、真実が見えてくるだろう。」
との話になり、司会の愛川さんが、「自民党の憲法草案では軍事法廷の設置を言っている。憲法を変えられれば、今度のような場合全部自衛隊に持って行かれ、いいように裁判をされてしまうことになる」と、怖い事を言っていました。
なるほど、今は平和憲法に守られているから、今回の事故に漁船の人たちはいろいろ言えるけど、憲法を変えられてしまえば、何も言えなくなってしまうんだ、と、あらためてぞっとしました。
そうそう、BS11で、岩波ホールで上映した映画を毎週放映しているんですが、昨日はフランス映画の「今日からはじまる」でした。
フランス北部の炭鉱町の幼稚園で、親たちの生活困窮や、福祉、教育の在り方などを描き、幼稚園の園長さんダニエルが、子どもたちの環境を守るために父母や社会福祉士と力を合わせて奮闘する物語です。
ダヴェルニエ監督は「小さな勝利があるからこそ、人間は前進できる」というメッセージを語っています。1999年の作品ですが、その小さな勝利の積み重ねで、フランスは持ち直したみたいな気がします。
ちょっとどん底気分の我が日本ですが、ひとりひとりが小さな勝利めざしてがんばりたいですね。
最終更新日 2008年02月24日 11時16分52秒
コメント(2) | トラックバック(0) | コメントを書く タグ: 田岡俊次 , 朝日ニュースター , 岩波ホール この記事のトラックバックURL:
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/articlenine/diary/200802240000/867e0/
」
以上です。遡って前記事も併せ読むことをおすすめします。(強調はabi.abiによる)
こちらは今日の村野瀬さま。