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わたしは価値を創る

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January 15, 2010
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カテゴリ:映画の話
■いやーー。面白い映画ですなーー。こういう作品をたびたび観たいもんです。

舞台はインド。登場人物もすべてインド。しかしハリウッド資本の純然たるアメリカ映画であるようです。

■物語が分かりやすいのは、みのもんた司会の「クイズ・ビリオネア」のインド版がそのまま物語のモチーフとなっているからです。

クイズに答えるごとに賞金が増えていくシステムですが、主人公の青年は順調に勝ち進んでいきます。

ただの無学な青年がすらすら回答するのは怪しいというわけで、警察に連行されて暴力的な取調べを受けます。

ひどい話ですが、日本も40年前は同じようなもんだったでしょう。

■映画は警察で取り調べを受ける青年の回想という形で進みます。

1つ1つのクイズに、青年のこれまで歩んできた人生が重なります。

だから2重に回想が語られるわけです。

青年は、スラム街で育ち、母親は宗教上の紛争で殺され、兄弟で根無し草のような生活を送ります。

その生活の悲惨なこと。

何度も殺されかけたり、目をつぶされそうになったり。

物語の流れの中で、現代インド社会が抱える貧困や宗教の問題が語られる仕掛けになっています。

その中で、兄弟は野良犬のようにしたたかに育っていきます。

だから、映画は陰惨にならず、むしろ前向きなエネルギーに満ちて進んでいきます。

■ところが、一人の少女をめぐるいきさつから兄弟は別れ別れになってしまいます。

このあたりから物語は、少々湿っぽくなっていきます。

この青年の少女に対する純愛が、映画を貫く大きなテーマです。

いかにもアメリカ人好みのベタな話ではないですか^^

■青年は、果たしてインチキをやっていたのか?

兄弟の仲はどうなってしまうのか?

青年と少女は結ばれるのか?

こうした3重の興味あるドラマが展開されるので飽きさせないんですね。

■結論は言わないでおきましょう。

でも、結末もきちんと東洋的な思想を採り入れており、通常のアメリカ映画とは違ったテイストになっています。

無理やりお馬鹿なアメリカ映画にしてしまわないところは、アメリカという国の懐の深さを見たような気がします。

エンドタイトルに流れる集団による歌と踊りのシーンもインド映画に対するオマージュが表されており、好感が持てます。

■これも、ハリウッドの新興国対策の象徴なんでしょう。なんとこの映画がアカデミー賞をとってしまうとは。アカデミー賞は、投票制なのに、投票者はよほど“空気が読めている”んでしょうな。

これからは、中国やブラジル、ロシアでもアメリカ映画が作られるんでしょう。

そうそうジェームス・キャメロンも日本を舞台にした映画を企画していますね。

アメリカのエンタメビジネス恐るべしですな。

スラムドッグ$ミリオネア





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Last updated  June 10, 2014 06:45:18 AM
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