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■なんだか古い映画を観てしまいました^^
原作:大岡昇平、監督:野村芳太郎、音楽:芥川也寸志というえらい敷居の高い映画ですよ。 でも面白かったです。さすが名作と言われるだけありますね。 ■大岡昇平の原作は、文学的な格調の高い作品でありながら、推理小説の傑作として知られています。 昔読んだはずですがすっかり忘れていました。 ■映画も原作と同じ。裁判劇として進行します。 ある少年が、恋人の姉を刺殺したという事件です。少年は、その姉から妹との交際を反対されていたので、かっとなって刺したらしい。 ところが、裁判の進行と共に、隠れていた背後の実情が、わらわらと出てきて、そう単純な事件ではないことが分かります。 裁判の証人として呼ばれた人物の知られたくない事情なども容赦なく暴かれます。 そうした裁判劇のスリルが、存分に味わえます。 ■出てくる俳優は実に豪華です。しかも、芸達者。彼らの熱演のおかげで、重厚な物語となっています。 裁判長に佐分利信。検事が芦田伸介。弁護士が丹波哲郎。証人に渡瀬恒彦、西村晃、森重久彌など。 主人公の少年を演じるのが永島敏行。姉が松坂慶子。妹が大竹しのぶ。この三人は、今からは考えられないぐらい若くて綺麗です^^ 驚いたのは、大竹しのぶの素晴らしさです。童顔でアイドルのようなルックスですが、彼女のうまさは群を抜いています。 恋人に姉を殺された悲劇のヒロインなのに、皮肉なラストシーンを堂々と演じていて、この豪華演技陣の中で映画を自分のものにかっさらっています。感心してしまいました。 それに比べて永島敏行の大根役者ぶりは、凄まじいものがありますな^^; ■それと言っておかなければならないのは、音楽のインパクトです。 同じ監督の「砂の器」を意識したのか、音楽が大仰に思えるぐらい効果的に使われています。 固い裁判劇の中で、情感を強く感じさせる場面に仕上がっていました。 ■良くできたシナリオと、的確な演出に支えられた演技をじっくりと観る映画ですね。 この時代の日本映画は、丁寧に作っていたのでしょうかね。 それとも野村芳太郎だからなのか。 いずれにしても見応えのある映画です。 ![]() [映画の話]カテゴリの最新記事
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