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![]() ■実話をもとにした面白い映画です。できれば大画面で見てほしいですね。 物語は単純です。作業員の間抜けなミスで無人列車が勝手に動き出します。太った従業員が慌てて止めようとしてこけたのを回りで見ている連中が囃し立てます。このあたりはまだのんきです。 ところがこの貨物列車には可燃性の毒物をつんでいたらしい。100キロ近くで暴走し始めた列車が住宅街で脱線したら大参事になってしまう。 鉄道会社の上層部は俄かに慌て始めます。 車で横付けして飛び乗ろうとしたり、ヘリコプターからロープで人を下ろそうとしたり、試すもののうまくいきません。 石油タンクが密集する地域で急カーブがあり、そこに100キロで突っ込んだら、脱線して恐ろしい被害になってしまいます。 鉄道会社も覚悟を決めて、列車を脱線させようとするものの、加速がつきすぎた列車は脱線装置を突破してしまいます。 万事休すか。 思われた時、たまたま走っていた貨物列車の乗組員二人が、暴走列車を追いかけて後部から連結し、減速させることを思いつきます。 「100キロで走る列車に連結させることなど無理だ。英雄気取りで勝手なことをするとクビにするぞ」という上層部に、乗組員はこう言います。「先週、強制早期退職の通知を受け取ったよ」 果たして、彼らは暴走列車を止められるのか… ■こういう映画の倣いとして、関係者の人間関係を分かりやすく描くべきですが、この映画の場合はそれもあっさりしています。 英雄二人の関係も、解雇されたベテラン乗組員と、代わりに雇用された若手という分かりやすい図式になっています。最初は反目するものの、最後には一致協力する、というおきまりのパターンですね。 鉄道会社の上層部も、利益優先の経営陣と、住民の安全を第一とする現場の人間が対立するという図式があります。 こういうのはもっとベタベタに描いてもよさそうなものなのに、かなりあっさりしており、付け足したような印象です。 ■映画は暴走する列車を追います。ひたすら一方向に暴走する、それを追いかける、という分かりやすい図式が、これほど緊迫感を生むんですね。 昔日本にも「新幹線大爆破」という映画がありました。止められなくなった新幹線をめぐるパニックサスペンスですが、あれも面白かった。 メインの物語は単純である方が、盛り上がるということをこの映画を観て学びました。 ■監督はトニー・スコット。無駄のない演出が得意です。今回は「サブウェイ123」の時のような、犯人の事情に入り込みすぎて映画の緊迫感を失わせるようなミスはしていません。 この監督、人間関係を描くのが得意ではないのかも知れない。この映画ではそれらをばっさりと切ったので、よかったのでしょう。 クライマックスあたりの映像の迫力はさすがです。 [映画の話]カテゴリの最新記事│<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
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