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電機産業、興亡の岐路 世界市場の主導権失う ■日本の電機産業が危機的状況に陥っています。 昨年は、東北の地震、タイの洪水、ヨーロッパの危機と歴史的な事項が重なった年でもあり、イレギュラーでした。 ただし、記事にもあるように、露呈するのが少し早まったというだけで、構造的な危機的状況であることは否定できません。 むしろ、早めに露呈して良かったと言えるのかも知れません。 ■よく比較される韓国企業は、最初からグローバルを目指してビジネスしてきました。戦略は明瞭で、いわゆるグローバルニッチです。 日本企業のように総花的な事業展開は行わずに、グローバルに勝ち目のあるところに集中投資をしてきています。 それが効を奏した形です。 ■対して日本企業は、国内需要が十分だったので、ローカルメジャーを志向していました。 松下電器などは、その権化でした。松下は、技術力のある会社ですが、その強みは国内における販売力にあります。ローカルメジャーとしては、完璧な会社です。 その他の企業も、大雑把なビジネスモデルの枠組みでいえば、そのフォロワーです。 つまり韓国企業とは戦略が違うわけですから、同列に並べられない。 日本企業にとってグローバル市場は、国内市場の補完のようなものだったはずです。 ■深刻なのは、国内市場の縮小により、ローカルメジャーを続けるならば、事業規模を縮小せざるを得ないという事情です。 ついでにやっていた海外市場に今さら力を入れても、簡単にはいきません。 ■それ以上に深刻なのは、もはや、電機メーカーがローカルメジャーで生きていくことはできないのではないか?という問いです。 小売、建築、不動産。こういった事業は、ローカルで生きていけるかも知れません。 メーカーでも、食品などはローカルでもいいでしょう。 しかし、日本が得意とする産業分野のメーカーは、グローバルに展開して、規模の経済を発揮しないと生き残れないのではないか。 つまり、得意分野に特化して、グローバルニッチを目指すしか、生き残れない。 しかも記事にあるように、戦略転換が遅れたので、相当ニッチを探さなければならないかも知れません。 サムソンのようにスマートフォンとか、テレビパネルとか、半導体とか、既に大きくなっている市場に特化することは無理で、さらに小さな要素技術や、ニッチ市場を拾っていかなければ戦えないということです。 ■痛みを伴う戦略転換になることは間違いありません。が、富士フィルムのように「主要産業がなくなってしまった」ところから、小さな市場を丹念に拾って生き残った例もあります。 今のところ、それぐらいしか方法が浮かばないですね… この問題については、私なりに、さらに考えてみたいと思います。 │<< 前日へ │翌日へ >> │一覧 │ 一番上に戻る │ |
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