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部員が一年生5人だけの演劇部。
文化祭の上演に向け台本を選ばなければならないが、シェイクスピアを演じたいと思うもどう考えても人数が足りない。 自分たちの手で部員数に合わせて脚本を書き直す手もある、と話した直後部室の棚が倒れ5人用に手直しされた『ロミオとジュリエット』の台本が出てくる・・・ 不気味に思いつつも、その台本を採用することになるのだが台本に配役の名前を書き込んだ時から事態は変化し始める 突然ロミオ役の行哉に恋が出来ない美少女・雛田がキスをして―― 自分のものではない想いに翻弄される5人の男女の行方は・・・? 抜粋されたセリフの数々は大変有名ですが、皆さんシェイクスピアの作品を読んだことはあるでしょうか? 本作は『ロミオとジュリエット』を演じるわけですが、展開的には『夏の夜の夢』っぽいです いたずら好きな妖精・パック役を担うのは過去の演劇部の生徒が5人用に書き直した『ロミオとジュリエット』の台本です 男1に女4人という構成でロミオを巡り醜くも競い合った過去の彼らの情念が、舞台を演じようとする行哉達に宿り突き動かすことになります 人を惹きつける綺麗な容姿を持ちながらも『恋』という感情を抱けず、コンプレックスに思っていた雛田は、その想いが他人のものであったとしても初めて抱けた甘美な感情を純粋に喜び、手放すことを不安に思います。 行哉に密かに恋心を抱いていた藍子は混ざり合ってあやふやになりそうな自分の想いを失くさないように抗います。 傍観者の立ち位置で部員それぞれの想いを俯瞰していた村上は他人の想いに翻弄されつつ損な役回りに。 そんな村上を好きだった西園寺は台本の呪いで同じ男の行哉を好きになりながらも、必死で抗い自分の想いを誰かの想いに塗りつぶされまいとします。 そして台本ほ呪いによって皆から好かれることになったロミオ役の行哉は、呪いとはいえ好きだった雛田から向けられる好意にグラつくものの、良心で想いを抑えることに。 5人ともが台本の呪いに翻弄されながらも、呪いを解くためにロミオとジュリエットの上演を目指していきます 青臭くもありますが、彼らの恋愛模様が青春ぽくっていいんですよねぇ 恋愛の綺麗な面だけでなく、ドロドロとした嫉妬だとか醜い面を見せつつ進行していく物語ですが、過去の情念と真っ向から戦う公演本番ではドタバタとコメディ色が そしてラストは公演の中で醜い面を浮き彫りにしたあとで、対称的に純粋さを引き立たせた余韻たっぷりの麗な終わり方です 台本に篭った他人の想いに翻弄され、呪いを解くために演劇を上演するだけのお話ではありますが、登場人物の感情描写がよいので随分楽しませてもらいました [ラノベ]カテゴリの最新記事
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