
『チーム・バチスタの栄光(上)』
著者:海堂尊
発行所:株式会社 宝島社
発売元:宝島社文庫
定価:本体476円+税
『チーム・バチスタの栄光(下)』
著者:海堂尊
発行所:株式会社 宝島社
発売元:宝島社文庫
定価:本体476円+税
登場大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の転載外科チーム。 ところが原因不明の連続術中死が発生し、高階院長は万年講師の不定愁訴外来の田口公平医師に内部調査を依頼する。
彼の調査が行き詰ったとき、院長の采配により厚生労働省の変人・白鳥が調査に介入する。
田口・白鳥コンビのシリーズ第1作。 第4回このミス大賞受賞作品。
竹内結子さん、阿部寛さん主演で映画化。
伊藤淳史さん、仲村トオルさん主演でドラマ化されている作品のため、何かしらのカタチで触れている人も多いだろうと思われる作品ですが、今回は原作の感想ということで。
ハマりました。
医療関係の題材になっている作品はもともと好きなんだけど、これは面白かったです。
なんと言ってもキャラが濃い。
田口ののんびりした感じと、白鳥の強引で突飛なキャラクターの絡みは、なんだかちょっともどかしいけど可笑しいの。
チーム・バチスタのメンバーもそれぞれがなかなかの個性の持ち主で、それぞれの視点で話を見るとまた違った楽しみ方が出来そうな雰囲気です。
内容的にも、読み始めたら止まらない面白さ。
医療ミスなの?! 殺人事件なの?! と思考をあれこれとめぐらせながら読み進めてたんですけど、普通に考えているだけでは答えにはたどり着けそうもない。
白鳥の発想があってこそ、真実への道が見えてくるって感じです。
名医と言われる医者の医療への献身の心や、医療に従事する人間の苦悩のようなもの。
それにより壊れていく医者もいれば、もともと壊れ気味の白鳥のような人間もいる。
ストーリーが進むにつれて明らかになる悲しい真実と、驚愕の事実。
2転3転というような展開ではなく、スムーズに流れていく物語。
大人は術中死が続く。
子供の手術は成功する。
その理由は?
なぜ大人だけが死んでいくのか?
ミステリーだから仕方ないんでしょうが、何人もの人が作品の中で亡くなります。
「死なないで」 「間に合って」 そう思いながら読み進めました。
「病院」という箱の中で人間は病んでいくの? なんか・・・そんな風に感じた結末。
始終のんびりいい人的なキャラだった田口が、やりきれない思いから少し乱暴な雰囲気に変わるのもわかるような気がしちゃう。
結末は映画の方とは同じなので、観た方はしってるよね。
ドラマの結末は少し違うと聞いたんですけどどうなんでしょう?
原作は映画ともドラマともまた違った雰囲気で進んでいると私は思ってます。 もし機会があれば、原作の海堂ワールドの扉も開いてみてくださいね。
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最終更新日
2009年03月20日 16時40分12秒