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監督 : 水田伸生 脚本 : 宮藤官九郎 出演 : 阿部サダヲ 、 瑛太 、 竹内結子 、 塚本高史 、 皆川猿時 、 片桐はいり 、 鈴木砂羽 、 カンニング竹山 、 高橋ジョージ 、 陣内孝則 公式サイトはこちら。 (TOHOシネマズ1か月フリーパス鑑賞 3本目) <Story> 東京・下町。 ハムカツで人気の「デリカの山ちゃん」の2代目店主・祐太(阿部サダヲ)は、誰の頼みも断らない究極のお人よし。 彼は親に捨てられ、弟と生き別れた過去がある。 そしてその弟こそ、人気お笑い芸人「金城ブラザーズ」の祐介(瑛太)だった。 祐太は先代の娘・徹子(竹内結子)と結婚、婚姻届を出すために手に入れた戸籍謄本で祐太が実の弟だと知る。 早速祐介に会いに行く祐太。 しかし偽の兄弟芸人として売り出していた祐介の態度はすげないものだった…。 ![]() なくもんか - goo 映画 <感想> 1・2本目が割と静かだったり重た目だったりしたせいか、3本目は何も考えないで観れる作品にしようと思いました。 それでこれをチョイス。 盛んにシネコンの予告ではやってましたね。 TOHOとワーナーと109のが少しずつ違うのも面白かった。 ワーナーのがいちばんさぶさぶ系で好きでしたがw 『舞妓 Haaaan!!!』と同じ顔ぶれですので、自然とテイストは似ますね。 光石研さん、前の『カイジ』とは打って変わってる役でしたが、続けて鑑賞になり、改めて今売れてる俳優さんだなあと思う。 阿部さんのノリって実は嫌いじゃなくて(笑)、ああいうノリが近くにあったらたぶんすごい元気になれるんじゃないだろうかと思ったりします。 今年は珍しく『ぼくとママの黄色い自転車』ではシリアスだった彼なんですが、いつものテンションもやっぱりいい。 このテンションは彼の地なんだろうかと思うこともあるんですが、この話のように、作り上げられちゃってるとしたらどうなんだろうとも思う。 この話に出てくる人たちって、みんなルーツがたどれない人たちばかり。 帰るべき場所はどこだろうと、探さないとわからない。 本当はそういう場所は自然と本人の中にあるはずなのに、そこにまっすぐ帰っていけない人たちなのです。 「遠くの親戚より近くの他人」という言葉もあるけど、血のつながらないことへの遠慮は、そういう中に身を置いたものでないとわからないのだろう。 どんなに懸命にやってきても、ふとした時に聞こえてきそうな気がする「よそ者」の声に怯えながら暮らすことのストレスは想像もつかないけど、世間にはその中で生きている人ももちろんいる。 生きていく術を身に着けるために、知らず知らずのうちに沁みついてしまうこと。 それが祐太の場合は「笑い」だった。 そして期せずして祐介も笑いを生業にしているとは。 ただ、祐介の笑いが不安から始まっているのに対し、祐太の笑いは自分を育ててくれた人に対しての想いが原点にあるようにも思う。 どこまでお人よし・・・? と思われる祐太も、しかしながらやはり人間で、自分の笑いに疲れてしまうんでしょうか。 思わぬ癒しが物悲しくもあるけど、自分の仮面を取り払った時の笑いには、彼の本当の心が出ているような気がした。 血は水よりも濃いと言われても、普段家族に囲まれている私のような人間にとっては、その本当の濃さがわからないのかもしれないと、彼らの笑いを見ながら思う。 血縁ではないけど、身近で助け合う人たちの中には、血縁以上のものだって生まれているに違いない。 なくもんか、と一生懸命歯をくいしばって生きる人は好きだなあ。 予告よりも遥かにシュールだけど、観終わるとほんわかとしてくる映画でした。
今日の評価 : ★★★
監督 : 佐藤東弥 原作 : 福本伸行 脚本 : 大森美香 出演 : 藤原竜也 、 天海祐希 、 香川照之 、 山本太郎 、 光石研 公式サイトはこちら。 (TOHOシネマズ1か月フリーパス鑑賞 2本目) <Story> 伊藤カイジ(藤原竜也)はだらだらと無為の日々を送る26歳のフリーター。 そんな彼に悪徳金融会社の社長・遠藤(天海祐希)が近づく。 友人の借金を肩代わりさせられ、知らないうちに負債額202万円を抱え込んだカイジに、たった一夜で借金を帳消しにできて、さらに大金を手にするチャンスを提示する。 半ば脅されるように乗り込んだ豪華客船エスポーワールでは、人生の負け犬たちが一発逆転のゲーム〈限定ジャンケン〉に挑もうとしていた。 ![]() カイジ 〜人生逆転ゲーム〜 - goo 映画 <感想> 本日の2本目。 ここでありえないことが起こる。 指定された席に着くと、すぐ斜め後ろのバカップルの男が、前の椅子の頭の所に、靴を履いたまま足を乗せている。 いわゆる土足です。 そして椅子の背を蹴飛ばしてばかりいるんで、かなり嫌な気分になって、 予告の段階で席を換えてもらいたいと入口に行く。 ところが係は、 「TOHO全体で基本的にそういうことはお断りしております」 と!! それは納得がいかないので、蹴飛ばしてばかりいるし、椅子に足を乗せていると抗議したら、 「それでは今回に限りまして換えます」 ということでやっと換えてもらえた。 このまま鑑賞していたら、マナーの悪さで映画どころではなかっただろう。 こういうことは、109シネマズやワーナーでは、不可抗力なのですぐに対応してくれる。 そして、以前にはTOHOでも、同じようなことがあり、換えてくれた。 (いずれも他の場所に残席があった場合ですが) なのに何で? 苦笑 この杓子定規の対応はダメなのではないだろうか。 一考を促したい。 福本伸行原作でシリーズ合計1300万部突破の人気コミック「カイジ」の実写映画化、ということですが、原作は未読。 こういう設定って結構ありそうですね。 金持ちは貧乏人を見て、自分たちの安定を意識する、という設定はそのまま日本社会にも当てはまりそう。 そして、貧乏人を金持ちがもてあそんで喜ぶというのも悪趣味。。 本作はそこに殴りこみをかけたいような心境もあって、あらすじなども作られているようにも感じます。 すなわち、貧乏人であっても、皇帝にも打ち勝つカードがあるということ。 金持ちは、もう既にお金を持っているという意識があるので、失うものは何もない人の心境にはなれないように思います。 一方、とにかくやるしかないというところまで追い込まれて、貧乏人も初めて自分しか頼れないと知るようにも思う。 プライドの高さでは、自分たちは他に負けないと思っている者と、負けることが怖くないというプライドにかけては自分が一番と思っている者との闘い、なんでしょうか。 裏の裏の裏を読んでもなお、読めない相手の心。 だけど失うものが何もないほうがやっぱり強いんだと思います。 捨て身で来ますし。 いつまで経っても這いあがれない日本社会の構図のようなお話ではあるんですが、そこから巻き返して行くには自分の力しかないんだということ。 他人に頼ったり、自分を見失ってはダメだと作戦を考えていくカイジは、読みが甘いけど義理に厚く、次第に彼のところに自分を託してもいいと思う人が現れてくるのは、彼の人柄なのでしょうね。 友情出演の松ケンや、光石研さんの表情もよかったです。 そして香川さんは、本当に大蛇のような顔に見えた。 やっぱり心が顔に現われてくるのも面白かったし、香川さんはそれができる俳優ですから。
今日の評価 : ★★★
監督 : チェリン・グラック 出演 : 小日向文世 、 生瀬勝久 、 菊地凛子 、 鈴木京香 公式サイトはこちら。 (TOHOシネマズ1か月フリーパス鑑賞 1本目) <Story> 20年振りにロサンゼルスに降り立ったシナリオライターの道雄(小日向文世)と、道雄の留学時代の親友で、かつてはTVのヒーロー番組の主人公を演じた事があるが、今はロサンゼルスのレストランで雇われ店長をしている大介(生瀬勝久)。 二人は、大介の結婚式を前にワインの産地ナパ・バレーへドライブ旅行をする事に。 訪れたレストランでかつての片思いの相手、麻有子(鈴木京香)と再会した道雄は、彼女の成熟ぶりにショックを受け、ワインをガブ飲みして酔いつぶれ…。 ![]() サイドウェイズ - goo 映画 <感想> さて、今日はついに、TOHOシネマズ6000マイルを1か月フリーパスに交換することを決意し(笑)、早速行ってきました。 今日は3本鑑賞、そのうちの1本目です。 噂に違わずすぐにポラで顔写真を撮影されまして、カウンターで作っておいて貰えるシステムですね。 仕事も忙しいんですが、できる限り鑑賞していこうと思います。 じゃんじゃん見ないともったいないよねー。 なので多少自分の好みとは違う作品も鑑賞しますが、感想お気に召さなくてもどうぞあしからずです。 で、しょっぱなのこの映画、凛子さん出演なんで結構楽しみにしてはいたんだけど、 ひさびさ激辛感想なので、イヤな方はどうぞ通り過ぎてくださいませ。 ちなみにオリジナルは未鑑賞。 (でも、比較のために観てみたいですね) そして部分的にネタばれです。 まず。。。 全体的に設定が、どうしてもアメリカでないといけないとは思えなかったんですよね。 雰囲気として、アメリカで撮りましたーといった感じなんです。 大介の設定ですが、元TVヒーロー&現在雇われ店長というだけで、セレブっぽいところにお婿に行けるんだろうかっていうのがまず疑問。 そんなに日本人に対しての目線って優しくないと思うんですが。。。 次に麻有子の英語が下手過ぎます。 20年強? アメリカで仕事していたのに、"find" "flavor" "already" などの単語が発音できてない。 "f"じゃなくて、日本語の「ふ」になっちゃってます。 これは説得力欠けますねー。 そして今、劇場で『沈まぬ太陽』も公開しているだけに、恩地夫人の面影がどうしてもチラチラしてしまうんです。 あちらの方が京香さんはよかったな。。。 ミナさんなんですが、彼女のキャラがとても中途半端で、 本当はもっと英語を流暢にできるはずなのに何故かたどたどしくしゃべっていたり、 日本語もどっちつかずの感じなので、この人のスタンスっていうのがハッキリしてなかった。 後半部分は流すように彼女の存在は終わってしまってますね。 劇中にも例えで出て来るんですが、「オリジナルの脚本があるにも関わらず、わざわざそれをチープに教え子が書き換えてしまう」エピソードそのものという感じがしました。 湘南でロケをして、全くのリメイクし直しにしたほうがまだよかったかもしれない。 ナパ・バレーの風景ですとか、ワインに関しての蘊蓄(→ あまりなかったですが)はいいと思うんだけど、試飲コーナーでものすごく下品なシーンなんかもあって、ジョークなんでしょうけど、どうにもそれが様になってないのが致命的でした。 そして長いですね。 残り30分くらいで、もう出ようかどうしようか考えちゃったくらいです。 一応最後まで鑑賞はしましたけど。 この内容なら90分程度でもいいと思いました。
今日の評価 : ★
原題: THE SEPTEMBER ISSUE 監督 : R.J.カトラー 出演 : アナ・ウィンター 、 グレイス・コディントン 、 シエナ・ミラー 、 タクーン・パニクガル 、 カール・ラガーフェルド 、 ジャン・ポール・ゴルチェ 鑑賞劇場 : 新宿バルト9 公式サイトはこちら。 <Story> アメリカ女性の10人に1人が読むというファッション誌米版ヴォーグ。 秋の特大号・9月号の準備は5ヶ月前から開始、編集部員は編集長のアナ・ウィンターに特集テーマを提案するが、次々と却下。 アナと20年来の付き合いのあるクリエイティブ・ディレクターのグレイスはそんなアナに反発しながらも、衣装やカメラマンを手配し、いくつもの特集を作っていく。 しかし、アナは冷酷にボツを宣告。 グレイスは締切5日前まで走り回る…。 ![]() ファッションが教えてくれること - goo 映画 <感想> バルト9でしか上映していなくて、何だかなーとも思うんですが(笑)、ちょうどシネマチネに間に合いそうなので行ってきました。 場内は女性率95%。 そしてほぼ満席です。 まずは『プラダを着た悪魔』との比較になるのかもしれないけど、あの映画のセットが驚くほど似ていることに気がつく。 そしてメリル・ストリープが見せてくれたある種の「残酷さ」は、アナ・ウィンターそのものであることもわかる。 いいものを作るためには絶対に妥協しない信念。 それがあったから、VOGUEがVOGUEであってこれたのだろう。 ただ単に斬新さを求めるのではなく、流行を作ろうという衒いもなく、ひたすら求める「VOGUEらしさ」。 普通なら発売日が迫っていたら、どこかで何かを許してしまったりするのだろうけど、それを容赦なく切り捨てる。 自分の情を切っていく、とでも表現したらよいのだろうか。 それでは、アナ・ウィンターがひたすら冷酷な人間なのかというとそれは間違いで、彼女もまた1人の女性であり母である側面を描いている。 ひたすら仕事をしてきた代償ものぞかせているところ、そしてそのことに対しての彼女の反応を見ていると、人生の全てを手中に収めることの難しさを感じてしまう。 古くから彼女を知る人間の、彼女に対しての見方もまた面白い。 彼女は好きだし大事な人だし、そういう性格だから仕方ない・・・ と思いつつも、ここまできてそれはないんじゃない!? と憤ったりすることも、みんな彼女に対しての真実であったりする。 一切の妥協を捨てて取り組んでいった仕事が、成果を上げた時の満足感はきっと何物にも代え難いに違いない。 しかしその余韻に浸る間もなく、次の仕事に取り掛かる切り替えの早さ。 ランウェイで流れるアップテンポの曲は、早鐘のように不安をかきたてるものが多いけれど、その現実があるからこそ、私たちは完璧なVOGUEに出会うことができる。
今日の評価 : ★★★★
監督 : 御法川修 監修 : 松田美由紀 出演 : 松田優作 、アンディ・ガルシア 、浅野忠信 、香川照之 、宮藤官九郎 、仲村トオル 、森田芳光 、松田龍平 、松田翔太 公式サイトはこちら。 <Story> 今もなおカリスマ的な人気を誇り、世代を越えて多大な影響を与えている俳優・松田優作。 2009年11月6日で没20年、9月21日で生誕60周年を迎える今秋、その松田優作を現代に蘇らせる「SOUL RED PROJECT」が始動。 その中での最大の目玉、「俳優・松田優作」の、最初で最後の公式ドキュメンタリー映画を松田美由紀が総合プロデュース。 優作と親交の深い映画監督・俳優などのインタビュー映像も収録し、松田優作の伝説のその影響力の大きさを浮き彫りにする。(作品資料より) ![]() SOUL RED 松田優作 - goo 映画 <感想> 松田優作には正直、自分は早すぎた世代なのです。 彼が初めに活躍した70年代、彼の作品は観るには早すぎました。 「太陽にほえろ!」のジーパン殉職の場面は記憶にないからたぶんリアルでは見ていない。 80年代の映画も、今みたいに積極的にいろんなもの観ていませんでしたから、当時は好きなジャンルじゃなかったから、結局ちゃんと優作さんの作品って通して観ていないんですよね。 これに気がついた。 やっぱりちゃんと観ておかないといけないかな。 なので、少しでも彼の人柄を知りたくて鑑賞することに。 過去の映像を交えながら、親交のあった人物たちが彼を語る。 浅野忠信、香川照之、仲村トオル、ここは『剱岳 点の記』つながりなのか。 それともたまたまなのか。 彼を直接知っている世代、映像でしか知らない世代、それぞれの想いは続く。 でもやはり直接彼を知っている人の言葉は重い。 というか、深い。 仕事で交流のあった人間の言葉からは、彼が驚くほど自分の仕事に対してストイックであったことが読み取れる。 少しのことでも自分を演出していくということだろうか。 もちろんどんな俳優も自分をプロデュースしているとは思うが、その徹底さというか、凄味がたぶん今の俳優には無いものなんだと。 彼が生きてきた時代、生い立ち、そういうものが噛み合って、彼を作ってきたのだから、誰も真似は出来ない。 そして遺作となった『ブラック・レイン』で共演したアンディ・ガルシアも登場する。 彼の回想は他の人と違って、優作さんとのスピリチュアルな部分でのつながりにまで踏み込んでいたようにも感じた。 すなわち、仕事だとか尊敬だとか、そういったことを超えたつながりとも表現したらいいのだろうか。 単に意気投合したとかというものではなく、彼の存在そのものが自分の役者人生にとって大きなものであったということ。 そんな風に思える友人とは、一生かかっても出会えるかどうか。 なので彼の死はショックだったに違いないけど、それをも超越して、優作は心の中にいる、アンディはそう語っているように思えた。 改めて彼の出演作品を観てみる。 本当にどれも驚くほどの演技としか言えない。 例えばそれが、端役でワンシーンっぽかったとしても、彼は妥協しない。 表情の細部、その動きの1つ1つまでもを計算しているように見える。 彼は言う。 「走っているだけでカッコいいと思わせる、それが俳優」 その後に流れるジーパン刑事のシーン。 ひたすら走っている。 そして確かにカッコいい。 役作りに絶対に手を抜かない彼の姿が、そこにあった。 最後に彼の2人の息子たちが登場する。 2人の話からは、物心つかないうちにこの世を去った父親が遺してくれた言葉、思い出、それを懸命にたどりながら生きてきているようにも受け取れる部分があった。 オヤジに言われたことは忘れなかったりするんですよね・・・ と。 オヤジとは生きた時代が違う、自分は自分。 そう思ってはいても、どこかで父親の姿を自分の中に探しているのかもしれない。 その遺伝子も、彼らの中に確実に役者としての素質だったり、才能として遺されている訳だから。 没後20周年、彼を知る世代も、知らない世代も、映画が好きなら観て損はない作品。
今日の評価 : ★★★☆
原題: ANVIL! THE STORY OF ANVIL 監督 : サーシャ・ガバシ 出演 : スティーブ・“リップス”・クドロー 、 ロブ・ライナー 、 ラーズ・ウルリッヒ 、 ジーファイヴ 、 アイヴァン・ハード 、 クリス・タンガリーディズ 、 ティッティアナ・アリゴーニ 鑑賞劇場 : TOHOシネマズ川崎 公式サイトはこちら。 <Story> 80年代初頭、スラッシュ・メタルの旗手として脚光を浴び、多くのバンドからもリスペクトされたカナダのへヴィ・メタル・バンド“アンヴィル”。 1984年には日本で開かれたロック・フェスに出演し、大観衆の前で熱演。 そしていま、アンヴィルのヴォーカルでリーダーのスティーヴは、給食配給センターで働いている。 結成時依頼のメンバーで親友のロブは無職だ。 バンドは続けているが、かつての人気はない。そんな彼らに、ヨーロッパツアーの話が舞い込んだ。 2人は再起をかけるが…。 ![]() アンヴィル!夢を諦めきれない男たち - goo 映画 <感想> 友人がほめてたので気になった映画。 もう終わっちゃうかな? と思いつつも、この日の最後に鑑賞してきました。 (まだ文化の日の日記書いてます。 笑) ボン・ジョヴィと同じステージに立ち、メタリカ、スレイヤー、多くのメタルバンドに影響を与え、メタル界の中ではリスペクトされる存在のアンヴィル。 だが現実は、その名を知る人はごくわずか。 洋楽好きなんだけど、実はこのアンヴィルって知らないんです。 '84年とかですから思いっきり洋楽聴いてたんだけど。 時代の流れに乗り遅れてしまったっところなんでしょうか。 かつて日本の球場ロックフェスにも出演していた彼らが、 今は給食センターで、工事現場で、働く日々。 生活のために仕事をしながらも、アンヴィルとしての活動もして、コツコツとアルバムも作ってるっていうから大したもの。 ・・・とはいえ、売れないバンドほど惨めなものはなく、アルバムも自主制作だし、インディーズ扱いだし、ツアーに出るったってプロモーターもいない。 何でこんなに差がついたんだろう? とも思うんですが、 たぶん、いいマネージャーやプロモーターに出会えなかったというのが一番の理由だろうけど、 映画を観ていて、1つ気がついたことがあった。 それは、メンバーが一枚岩じゃないということ。 やっぱり目指す方向が同じじゃないと、キビしそうですよね。 というか、もっとハッキリ言うならば、リップスの個性が強すぎてしまって、あちこちで衝突を繰り返してきたバンドなのではなかろうかという気がしてくる。 うまくいかないことがあると、彼はロブに当たり散らす。 この構図がもう昔から続いてきてしまって、どうにもリップスの中から抜け切れないのではないだろうか。 いくつになっても甘えているのかな、お子さまなのかな・・・? とも、思いたくなってしまう。 もっとも、お子様のような部分がないと、夢は追えないんですけどね。 ただ当たられる方はいい迷惑です。 正直、部外者の私が聴いても、彼らのサウンドは時代から外れているようにも思う。 今って昔よりも全然軽い感じなんで、メタルであってもそれなりのアレンジが求められそうにも思う。 だけど、「これが俺たちのサウンド」なのだから、そうそう簡単には変えられない。 そして売れない。 今の生活からは抜け出せない。 だけど、ここで簡単に、軟弱に、「じゃあサウンドいじろうか?」と言ったとしても、それはもうアンヴィルじゃなくなるようにも思うんですよね(笑 その頑固さを愛しているファンも大勢いるのだから。 いつまでも夢を追いかける、諦めきれない、まさに邦題そのもののドキュメンタリーが映し出される。 思わず『レスラー』を思い出してしまう。 あれも、いつまで経ってもオレの道を行く男の話ではなかったか。 私たちは、きっとどこかで妥協して、夢を諦めて生きて行かないといけないから、こういう男たちの話を聞くとロマンを感じてしまうのかもしれない。 苦い思いを噛みしめたヨーロッパツアー。 もう辞めたいとも何度も思ったに違いないけど、彼らを支えているのは自分たちの音楽へのプライド。 そこを最後まで追及して生きていくんでしょうね。 追及していくと、どこかで観ている人もきっといる訳で、ラストなんかはすっかり彼らに感情移入してしまった。 やっぱりミュージシャンは、檜舞台に上がってナンボの世界。 諦めないでもっともっと輝いてほしいと心から思える。
今日の評価 : ★★★★
監督・脚本 : 森田芳光 出演 : 小雪 、 黒谷友香 、 井坂俊哉 、 山中崇 、 小澤征悦 、 小池栄子 、 仲村トオル 公式サイトはこちら。 <Story> 東京から生まれ故郷に戻ってきた山吹摩耶(小雪)は、久々に高校時代の同級生たちと再会する。 世界の路面電車巡りに憧れる市電の運転士(井坂俊哉)、練習中にケガをしたマラソンランナー(山中崇)、箱庭協会の会長になりたい男の妻(小池栄子)、養魚試験場で働く研究員(小澤征悦)――彼らの夢や希望の実現のために、彼女は次々に「わたし、出すわ」と大金を差し出す。 どのように稼いだお金なのか、友人たちは勘ぐりながらもその大金を受け取ってしまう。 ![]() わたし出すわ - goo 映画 <感想> 今月はお誕生日月なので、109シネマズだとポイントがUPするんですよねー。 なのでTOHOフリーパス交換はまたちょっとだけずらすことに。 たぶん大丈夫でしょう(笑 せっかくなので気になっていたこれも、こちらで鑑賞することに。 お金、私にも出してくんないかな。。。 と、思わず言いたくなるのはみんな同じだと思うんですが(笑)、このご時世に何とも景気のいい話ではあります。 山吹摩耶は、誰にでもお金を出すわけではなくて、彼女にとって出す価値のある人間にだけ出しています。 (それでもそのお金があるということが、うらやまなのだが) そして、そのお金の使い道を見守っています。 彼女の凄いところは、例え与えた相手が間違った使い方をしてしまったとしても、それを咎めたりはしないということ。 むしろ、危機を予測して、それに対してのアドバイスをしてあげるくらい気前がいい。 自分の気持ちだから、あげてしまえばもうその人のもの。 その割り切りはすごいです。 それでもいい、自分の大事な人たちがそれで幸せになってくれるのならば。 なかなか、庶民はそうは思えませんが(笑 それにしても、摩耶がお金を与えた相手たちの、お金に対しての様々な反応は見ものでした。 大切にそれを目的遂行のために使う者、第三者に使われてしまう者、出どころを怪しむ者。 日ごろ見慣れない大金を目にするだけで、人は変わってしまうのかもしれません。 「お金は有効に使いましょうね」・・・ という言葉の、何と幅広い解釈が可能なことか。 それでも夢を実現させるためには、ある程度の元手=お金が必要であることを思えば、贅沢言ってはいられないのかもしれないけどね。 そして摩耶の差し出したお金が、必ずしもすべての人を幸せにはしていない事実が出てきます。 ですが、それはそのお金を受け取った人にも大いに原因があるわけで、差し出された時に、受け取ろうと決意した段階で、使い方にも注意しないといけなかった訳です。 自分にとって分不相応であれば、断ってもよかったのに、誘惑に負けてしまう。 摩耶を当てにしてしまう弱さもいけないのです。 こんな大金が自分のところに来るなんて恐ろしいと感じるなら、それをまた他人にあげてもいいんですから。 摩耶はたぶんそれを咎めはしない。 それがその人にとっての幸せであれば。 必ずしもお金=幸せ、ではないのだけれど、同時にお金=幸せでもある矛盾の中で、私たちは様々な選択を迫られる。 そして最終的には、お金を手にした人間にその選択が任される。 摩耶にとっても、自分が施すことが最善という決断だったのだから、あとは相手が判断することなのですね。 自分にとってのお金の使い方を見失わないようにしないといけない、そしてそれは同時に人生を見つめていくことにもつながっていくのだろうから。 北国の、ほっこりとした雰囲気の中で展開する、現実的だけどどこかファンタジックな映画でした。 まあ、それにしてもこんなにいい話があったら、ちょっと人生観ブレるかもしれないですね(笑 それほどお金は恐ろしく、畏怖する存在だと私は思っています。 その人の価値観が如実に表れる。 だからお金の使い方がわかってない人、価値観が違う人とは、基本的に付き合いません(笑 付き合った後でも、確実に違う人とは切れますよね。
今日の評価 : ★★★☆
原題: MOTHER 監督・原案・脚本 : ポン・ジュノ 出演 : キム・ヘジャ 、 ウォンビン 、 チン・グ 、 ユン・ジェムン 、 チョン・ミソン 公式サイトはこちら。 <Story> 漢方薬店で働く母(キム・ヘジャ)は、早くに夫を亡くして以来、子供の心を持ったまま純粋無垢に育った一人息子トジュン(ウォンビン)と静かに暮らしていた。 ある日、街で女子高生が惨殺される事件が起こり、トジュンが第一容疑者になってしまう。 事件の解決を急ぐ警察は、乏しい物証にも関わらずトジュンを犯人と決めつける。 無能な弁護人も頼りにならない中、母は自分の手で真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとするのだが…。 ![]() 母なる証明 - goo 映画 <感想> 何だか最近めちゃくちゃ忙しくて、映画も感想書いてないのが溜まってますんで、 手短に。 これ、ウォンビンくんの復帰作ということで、とりあえずチェックしとかないとなあということで鑑賞。 彼の映画は『ブラザーフッド』を鑑賞しています。 これ、結構好きな映画でした。 チャン・ドンゴンもイ・ウンジュもここでファンになったんですよね。 懐かしい〜 ポン・ジュノ作品は、昨年『TOKYO!』を鑑賞。 重たい映画はどっちかというと好きな方なんですが、これも冒頭から重たさを感じさせる。 ひたすら我が子一筋の母と、目の前のことに無邪気に懸命になる息子。 ・・・・・・・・ 自分のところが、こういう「ひたすら子を見つめる」というタイプの親子じゃないからかもしれないけど、この親子の距離感に、違和感を感じてしまいました。 もっとも、この親子のおかれた状況を考えると、そうせざるを得ないようにも思いますし、 子のためにひたすら生きないといけなくなってしまうんでしょうね〜。 「親という字は、木の上に立って見る」と言いますが、そうではなく、親が子と同じ目線で生きなくてはならない生活。 その立場にならないと想像できないのだろう。 この親子がどうして母一人子一人なのかという事情は説明がない。 だが、どんなことがあっても生き抜いてやるという母の執念だけが、この親子を支えてきたのは想像がつく。 人に何と言われようとも、私がこの子を守る。 その念だけが、この母を支えてきたのだろう。 だからこの母の結末も納得がいく。 ・・・・ なのですが。 そうですね、難しいんですが、やはり私は共感はできないかな。 私なら、こうすると思う、という方向がちょっとこの話とは違うから。 なので観終わったあとはあまり話に入りこめてなかったのがわかる。 細かいところでは、冒頭や、「ある結末」を迎えてしまった母が荒野でダンスするところなんかは、うーんやっぱりそれはないんじゃないか、などと感じた。 あと韓国の警察の捜査の杜撰さ(わざと?)なんかもあり得なかったし。 これは『チェイサー』もそうでしたね。 ラスト、子が母にあるものを渡しますが、その感覚は自然だったしうまかったと思いますが、韓国ならではの親子の距離感なのでしょうか。 やはりこの後味の悪さに引いてしまったかな。 あと、この作品で嬉しかったこととして、ドラマ『オールイン』でイ・ビョンホン演じるイナの少年時代を演じたチン・グくんが出てるんですね。 彼ももうすっかり大人だし、何気にお腹周りにうっすらとお肉がついているあたりは年月を感じちゃいましたね。
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