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テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:洋画(か行)
監督:ポール・ハギス 出演:サンドラ・ブロック、マット・ディロン、ブレンダン・フレイザー、ドン・チードル <Story> ロスのハイウェイで起きた交通事故をきっかけに、さまざまな人種、階層、職業の人々の人生が連鎖反応を起こす。 白人・黒人・ヒスパニック系・アジア系・中東系、 様々な人々が、自分たちとは違う階層・ジャンルの人種に対して抱く想いは、複雑に交差していく。 若い黒人の2人組、アンソニー(リュダクリス)とピーター(ラレンツ・テイト)は、夜のロスの繁華街で、自分たちとすれ違いざまに見下したような態度を取った白人女性ジーン(サンドラ・ブロック)に立腹し、 彼女と夫の地方検事・リック(ブレンダン・フレイザー)の車をカージャックする。 手配されたジーンとリックの車を捜索中の、経歴17年のベテラン白人警官ライアン(マット・ディロン)と、相棒のハンセン(ライアン・フィリップ)。 人種差別主義者のライアンは、事件には全く関係ない黒人TVディレクター、キャメロン(テレンス・ハワード)とその妻クリスティン(サンディ・ニュートン)らを容疑者扱いする。 ペルシャ人の雑貨店経営者ファハド(ショーン・トーブ)は、銃砲店でイラク人と間違われ、強盗対策用の銃を買えずに口論となる。娘の機転で銃は手に入れた。 店の鍵を鍵屋のダニエル(マイケル・ペニャ)に換えてもらおうとしたが、ドアを交換しないとダメといわれたことに腹を立て、マイケルを追い返す。 その夜、ファハドの店は強盗に入られ、店のほとんどの財産を失った。 ファハドの怒りの矛先はダニエルに向かう。 <感想> 第78回アカデミー賞が決まりましたね。 作品賞・脚本賞・編集賞の3部門を受賞したこの作品、チェックしないといけないですよね。 クラッシュ=衝突、という意味合いであるが、 ここに描かれている人種問題に限らず、 我々は生活のあらゆる場面で、衝突の危険をはらんでいる。 職場、学校、街中、 そして憂うべきことに、家族や恋人といった近しい関係においても、 残念ながら衝突の機会は存在している。 衝突に介在するもの、それは「欲」ではないだろうか。 支配欲や征服欲、社会的欲求、 アメリカの場合は、それが特に社会的に顕著に現れているのだが、 これは何もアメリカだけの問題ではない。 衝突しないと築けない人間関係しかないのだろうか? 映画中盤で、そんな感想を持ち始めたが、 人種差別の感情を乗り越えて、白人警官ライアンが黒人TVディレクターの妻クリスティンを救出する場面や、 脚を痛めたジーンに手を差し伸べる家政婦などのシーンは、 これらの問題に、一筋の光を見出すことができるのだろう。 公式サイトはこちら。
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