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2006.09.27
テーマ：映画館で観た映画(8350)
カテゴリ：邦画（は行・ま行）
＜監督＞ 李相日（『69 sixty nine』） ＜出演＞ 松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、 山崎静代（南海キャンディーズ・しずちゃん）、 高橋克実、岸部一徳、富司純子 公式サイトはこちら。 公式ブログはこちら。 スパリゾートハワイアンズHPはこちら。 ＜Ｓｔｏｒｙ＞ 昭和40年、福島県いわき市の炭鉱。 既に斜陽産業になっていた石炭。各地で閉山が相次いでいた。 会社を救う苦肉の策として、 炭鉱会社が、採炭事業の際に出る温泉を排除しないで、 レジャー施設に使えないか・・・と考えたのが、 「常磐ハワイアンセンター」の開設だった。 ハワイアンセンターで踊る、「ハワイアンダンサー」の募集の広告を、 親友の木村早苗（徳永えり）から見せられた谷川紀美子（蒼井優）。 ヤマに生活の全てを捧げる家に育ったにもかかわらず、 「ハワイアン」の響きは、紀美子の心を捉えて離さなかった。 やがて、ハワイアンセンターの吉本部長（岸部一徳）の招きで、 炭鉱の娘達にフラダンスを教えるために、 東京から平山まどか（松雪泰子）が炭鉱へとやって来る。 ハワイでフラダンスを学び、 SKD（松竹歌劇団）で踊っていたというまどかは、 応募してきた紀美子、早苗、 炭鉱会社の庶務で子持ちの初子（池津祥子）、 父親に連れられてやってきた、男みたいに大柄な小百合（山崎静代＝南海キャンディーズ・しずちゃん）を見て、 「それじゃあ、あんた達、一生ムリ」と言い放つ。 まどかの、息を呑むようなタヒチアンダンスに魅せられる４人。 どうしても踊りたい、 その熱意にほだされて、まどかはようやく練習を開始する。  (C) 2006 BLACK DIAMONDS 折りしも炭鉱会社はリストラの真っ最中。 解雇されるまえにハワイアンセンターに移る者、 あくまでも山に残る者、 ヤマに対する思いは様々であった。 夫を落盤事故で亡くした、紀美子の母・千代（富司純子）は、 紀美子がダンサーになるのに大反対。 紀美子の兄・洋二朗（豊川悦司）は、 何かにつけて炭鉱炭鉱と言うまどかに初めは反発するが、 妹の決意が固いことを知ると、まどかを応援するようになる。  (C) 2006 BLACK DIAMONDS 「どんなに辛いことがあっても舞台ではスマイル、 それがプロなの。」 家の事情で集まった娘達を前に、まどかはそう言った。 様々な思いを胸に、フラの特訓が始まった。 ＜感想＞ とにかく・・・・。 とにかく、素晴らしい。 何がって・・・？ 実話に基づく説得力、 そして、無性に涙が止まらない。 何かを成し遂げようとする原動力、 その心が１つになったときに生ずる結果。  (C) 2006 BLACK DIAMONDS 松雪泰子、そしてフラガール達のダンスの素晴らしさ。 猛特訓の甲斐がありました。 このダンスだけでも観てほしい！！ 松雪は今回はとてもいい仕事だったと思う。 よくぞこの役を受けてくれた！！ 果たして実際に当時あんなにスタイリッシュな人がいたかどうかは別として（笑、 「SKD崩れ」の放蕩感と、ダンサーとしてのプロ根性、 そして炭鉱の街を心から好きになっていく様子を、 見事に演じていた。 そして蒼井優。 彼女は天才。 いわきの方言から、一人前になっていく演技から、 カンペキなのである。 これを天才と言わずして何と言うのだろうか。 そしてタヒチアンダンス、松雪と全く同じ、 いや、それ以上のものを見せてくれました。 優ちゃんいろいろな映画に出てるけど、 役作りにのめり込んでいるようで、大丈夫？と思ってしまう。 その若さでそんなに完璧だと、ちょっと息切れしそう・・・ などと思うのは余計なお世話なのだろうか。 それほど彼女の存在感は絶大なのである。  (C) 2006 BLACK DIAMONDS で、本格的な役の映画には初挑戦の、しずちゃん（笑 押さえどころで、大いに笑わせて、泣かせてくれました。 トヨエツは今回は脇役っぽかったな・・・。 豪華な脇役だけど（笑 富司純子の親心、岸部一徳の方言丸出しケンカシーンなんかもよかった。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 今日の評価：（★★★★★）×２ （とにかく何も言わずに観てほしい！！ 今年の邦画No.1でしょう。 飾らない感動を、あなたに・・・・）
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