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テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:洋画(さ行)
原題: LA FAUTE A FIDEL! 監督・脚本 : ジュリー・ガヴラス 出演 : ニナ・ケルヴェル 、 ジュリー・ドパルデュー 、 ステファノ・アコルシ 、 バンジャマン・フイエ 鑑賞劇場 : 恵比寿ガーデンシネマ 公式サイトはこちら。 <Story> 9歳の少女アンナ(ニナ・ケルヴェル)は、カトリック女学校に通うお嬢様。 弁護士のパパ(ステファノ・アコルシ)、雑誌記者のママ(ジュリー・ドパルデュー)、やんちゃな弟(バンジャマン・フイエ)、そしてキューバ人のお手伝い、フェロメナ(マリー=ノエル・ボルドー)と一緒に幸せに暮らしていた。 そんな時、スペインで、フランコ政権に対する反政府運動を行っていた伯父さんが亡くなり、残された伯母さんと従姉妹が一緒に暮らすことになった。 納得いかないアンナ。 フェロメナも二人をまったく歓迎していない様子で…。 ぜんぶ、フィデルのせい - goo 映画 <感想> 実はこれ、劇場鑑賞券が当たったのでした(しかもペアです♪)。 ラジオで応募して、コメントが読まれて、当選です♪ ラジオから自分の名前が流れてくるともう、心臓ドキドキものですね^^ フランス映画は大好きですし、予告で見るアンナちゃんがもう可愛くて。 でも、そのきりっとした表情は、きっとただただ可愛いだけじゃなくて、 何か意思があるんだろうなあと思っていました。 観る前から大変期待して、楽しみにしながら参りました。 1970年代のフランスと、激動の世界情勢を織り交ぜながら映画は進みます。 スペインのフランコ政権、そしてチリのアジェンデ政権が絡みます。 父は弁護士、母は「マリ・クレール」の編集者、 庭つきの家に住んでカトリックのお嬢様学校に通い、おしゃまなアンナ。 でも、両親の思想転換に伴って、それまでの生活を180度変えさせられるところから、 彼女の疑問がどんどん膨らんでいってしまいます。
そりゃそうですよね。今まで身の回りのことをあれやこれや言っていればそれで済んでいたのが、 いきなり生活が変わるんだから。 庭付きの家は売って狭いアパートに引っ越して、知らない人が出入りして、 おまけに好きだった宗教の授業に出ちゃいけないの!? 何で?? どーして?? この映画は子どもの目の高さで撮影されているんです。 大人の都合でうごく子ども達、でもその胸の中にも、きっといろんなことがあるはず。 「こうしなさい」と言われたから、よくわからないけど初めはそうしているのが子ども達です。 次第に、自分が感じることがはっきりとわかってきて、 それをしっかりと見定めて自分の生き方を決めていくことができるアンナちゃん。 素晴らしかったです^^ 当時の、世界で起こっているムーブメントと連動しているので、 その運動に参加していく人々の生の声が描かれているのが興味深いです。 その時代に何を感じたか・・・ それを出来うる限り再現しようとしているのがわかります。 運動の経過とともに変わっていく人間の心、そんなところもこの映画の見どころです。 フランスの子ども達のファッションも素敵に描かれています。 子供服でもものすごくセンスいいの。 あと、アンナちゃんの通うカトリックの小学校もとても雰囲気出てます。子どもを一人前の人格として扱っているところが日本とは違うなあと感じますね。 フランス映画好きさんにはとってもツボだと思います。
今日の評価 : ★★★★★ (可愛くておしゃまで屁理屈屋で、でも一人前のアンナを見ているだけでワクワクします。 アンナのファッションも必見。 フランス好きな人にはかなりツボじゃないでしょうか) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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