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びー。@ Re:久しぶりぃ〜(09/01) おかえりなさいませ? なんか違うな。別荘…
みえこ55@ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) お久しぶりです〜^o^ ブログにコメントを…
rose_chocolat@ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) kaoritalyさん コメントありがとうござい…
kaoritaly@ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) ご無沙汰してます。 ベスト10の映画、…
rose_chocolat@ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2008.02.13
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カテゴリ:洋画(さ行)

原題: LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON/THE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY

監督 : ジュリアン・シュナーベル

原作 : ジャン=ドミニク・ボービー

脚本 : ロナルド・ハーウッド

出演 : マチュー・アマルリック 、 マリー=ジョゼ・クローズ 、 マックス・フォン・シドー


公式サイトはこちら。





<Story>


病院のベッドで目を開けたジャン=ドーは、自分が何週間も昏睡状態だった事を知る。
そして身体がまったく動かず、唯一動かすことができるのは左目だけだという事も。
ジャン=ドーは雑誌「ELLE」の編集者で、三人の子どもの父親だった。
彼は言語療法士の導きにより、目のまばたきによって意思を伝える事を学ぶ。

やがて彼はそのまばたきで自伝を書き始めた。
その時、彼の記憶と想像力は、動かない体から蝶のように飛び立った…。


潜水服は蝶の夢を見る - goo 映画
潜水服は蝶の夢を見る - goo 映画





<感想>

実話を基にしたドキュメンタリー。
「ELLE」編集長だったジャン=ドーが42歳にして突然脳梗塞に見舞われて、
ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群) ~身体の運動および感覚器官のほぼすべてが麻痺していながらも、意識は健康時と変わらず鮮明に保たれている状態~ に陥る。
意識が鮮明なので思考は発症前と何ら変わらない。
なので、肉体ががっちりと動かず、想いだけが漂っている状態を「潜水服」のイメージとして捉えているところは切実なものがある。




ジャン=ドーは脳梗塞になり、左目しか動かなくなる。
(C)PatheRennProduction-France3





これが邦画だったら、闘病記&自伝を書いた、というところがクローズアップされて、
涙を誘うパターンになりがちだけど、
それだけでは終わらないのがこの映画。

何せ世界的なファッション誌の編集長にして、注目されつつある作家だったのだから、
並の生活ではないわけで。
3人の子がいながら愛人もおり、妻とは関係が冷え切っている。
そんな複雑な人間関係も次第に明らかになってくる。
思考はしっかりしているジャン=ドーの独り語りから、我々は彼と見舞い客との関係を把握することができる。
妻を介して愛人へ想いを伝える場面、これはフランス映画らしいシチュエーション。
そしてそんな酷な場面も容赦なくさらけ出している。





言語療法士がアルファベットを読み上げることで辛うじてコミュニケーションができる。
(C)PatheRennProduction-France3





何とかして自分の想いを伝えたい、
自分は本を出版する予定だったから、自伝を書けないかと、限られたコミュニケーションの中で格闘するジャン=ドー。
コミュニケーションの手段を考えてくれる療法士、協力者たちのもと、
途方もない時間と労力をかけて、まばたきだけで彼は自伝を書き上げる。
その作業を支えたものに感服させられる。


実際に若くして脳血管系の疾患を発症する人が多いからこそ、
この話は切実なものがある。
身体だけが自由にならないもどかしさ、自分だけが世界に漂っている虚しさ。
そんな状態でも自分らしく生きたいという想いを感じました。




今日の評価 : ★★★★★




  

  











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Last updated  2012.09.30 14:32:36
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