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テーマ:映画館で観た映画(8348)
カテゴリ:中国・香港映画、その他の映画
原題: CURSE OF THE GOLDEN FLOWER/満城尽帯黄金甲 監督・脚本 : チャン・イーモウ 出演 : チョウ・ユンファ 、 コン・リー 、 リウ・イエ 、 ジェイ・チョウ 、 リー・マン 公式サイトはこちら。 <Story> 中国、五代十国、後唐の時代。 重陽節を前に王家の人々は王宮に帰って来ていた。 王(チョウ・ユンファ)と王妃(コン・リー)の間は冷え切り、王妃は継子の皇太子(リウ・イエ)と不義の関係を続けていた。 しかし、皇太子には、付き合っている娘(リー・マン)がおり、王妃は二人を裂こうとしていた。 王妃は、密偵を放ち、王が王妃の健康のために毎日運んでくる“薬”の中身を突き止める。 密偵を務めた侍医の妻(チェン・ジン)もまた、悲しい過去があり、王に恨みを抱いていたのだった。 王妃の紋章 - goo 映画 <感想> 第一印象はとにかく豪華。キャストも衣装もセットも。 ふんだんに費用かけてるなあって思います。 衣装の細部にわたって贅がつくされていて、それは主役級だけではなくて、すべてのキャストに細かい配慮がされています。 特に王妃の衣装、装飾品、宮殿の内部などは圧巻。 戦いの場面でさえも、金と銀に分かれて敵味方を争ったり、 踏み潰された血染めの黄色い菊の上にはらはらと金の紋章が舞ったり、 視覚的な面では計算された部分が窺える。
見事なくらい大勢の人が死んでいくんです。 そして見事なくらい手早く片付けられて、何事もなかったかのように元通りにされていく。 「与えたもの以外 奪ってはならない」 王が次男に言うセリフですが、 これはこの映画を語るキーワード。 単に夫婦仲が悪くて、そこから不義が派生したり親子間がうまくいかなくなったり・・・ という話だけに終始してはいないようです。 多少の不平不満があって、それに対して声を上げたり反論することに対しては、 迅速に「掃除」して、 何事もなかったかのように、型からはみ出すことなく元通りにしていく。 いろいろあるでしょうけど結局この方法しかないんだよ・・・ っていうエンディングは、 昨今目にしている多くの映像や報道への対応を読み解くヒントとなるようです。 チャン・イーモウ監督は、五輪開会式の演出もしているそうで、 それを見るのもまた楽しみになります。
今日の評価 : ★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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