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テーマ:映画館で観た映画(8383)
カテゴリ:洋画(は行)
原題: PARANOID PARK 監督・脚本 : ガス・ヴァン・サント 原作 : ブレイク・ネルソン 出演 : ゲイブ・ネヴァンス 、 テイラー・モンセン 、 ジェイク・ミラー 、 ダン・リウ 鑑賞劇場 : シネセゾン渋谷 公式サイトはこちら。 <Story> 16歳の少年アレックス(ゲイブ・ネヴァンス)は始めたばかりのスケボーに夢中。 その日も、スケボー少年の聖地・パラノイドパークに向かった。 しかし頭をよぎるのは家族の事や彼女のジェニファー(テイラー・モンセン)の事ばかり。 不良グループに声をかけられたアレックスは、スリルを味わうために貨物列車の飛び乗りに参加する。 その時、ふとした偶然から鉄道警備員を死なせてしまう。 不安に駆られながらも、何事もなかったかのように日常生活を送るアレックスだったが…。 パラノイドパーク - goo 映画 <感想> この日の3本目。 「人セク」を観た時の予告がどうしても気になってしまって、観に行ってきました。 ゲイブ・ネヴァンスの陰のある表情がどうしても気になって。 手ブレっぽい画像、ざらつき気味の画質と、今風な感じです。 題材も確かに今風で、醒めた高校生そのまんまがたくさん登場します。 アレックスの両親は今にも離婚しそうで家庭はギスギスしがち、勉強よりも楽しいこと、自分の居場所を求めてたまり場に足が向く・・・ これは世界の中高生に共通。 そしてスリルや刺激を求めて意気投合して遊んでいる最中に、 不可抗力で人を死なせてしまった・・・ 若者特有の、成り行きに任せていて、という生き方をなぞっています。 確かにきちんと説明すればそれは殺人罪ではない、しかしアレックスは言い出せないわけです。自分が抱えてしまったものがあまりにも大きすぎてしまって。 嘘に嘘を重ねていくことの辛さ、膨れ上がっていく胸の内、 どこかで吐き出さないとと焦る気持ち。
普通に考えれば、チアに入っている女の子がGFなら、男子にとっては勲章みたいなもんです。 でもそんなことがまるでどうでもいいみたいにアレックスはジェニファーを突き放す。自分の抱えているものを解放してくれるのは彼女じゃないってわかっているから。 浮かれてしまうほどの享楽を吹き飛ばしてしまう事件の重さをどうにかして受け止めようと、さまよっているアレックスの姿が印象的でした。 重すぎても少しづつ前に歩いていくこと。それが彼のせめてもの罪滅ぼしになればいいのですが。 映画の中でちょっとだけ残酷な場面あります。苦手な人はお気を付けください。。
今日の評価 : ★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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