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2008.07.31
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監督 : 神山征二郎

出演 : 渡辺大 、 柄本佑 、 柄本明 、 石坂浩二 、 藤田まこと


試写会場 : シネカノン試写室


公式サイトはこちら。



<Story>


昭和18年。
戦争が激化する中、練習に励む早稲田大学野球部の若者たち。
六大学野球はすでに解散が決定しており、来るべき学徒出陣に備えるように圧力がかけられていた。

そんな中、顧問の飛田(柄本明)のもと選手たちは、出陣のその日まで野球を続けると誓っていた。
部員の戸田(渡辺大)は父親(山本圭)から厳しく詰られながらも、兵隊に志願した兄の言葉を胸に、合宿生活を続けていた。
そんなある日、慶応の小泉(石坂浩二)が飛田のもとに早慶戦を申し込みにやってくる…。



ラストゲーム 最後の早慶戦 - goo 映画
ラストゲーム 最後の早慶戦 - goo 映画





<感想>

この映画、予告がとてもあったかい感じがして、
観たいなあと思っていましたら、試写に当たりました。
しかもこの日は神山監督のトークショーがありますということで・・・。 ウルウル系の映画が大好き!! な感じの、こちらの方をお誘いして行ってきました^^



主役は渡辺大くん。渡辺謙さんの息子さんです。
神山征二郎監督も後ほどのトークショーで仰せでしたが、「とにかく主役のオーラがあった」と。
柄本明・柄本佑の親子も共演。新しい世代ですね。




ラストゲーム 1
(C)2008「ラストゲーム 最後の早慶戦」製作委員会




幾度となく映画化されてきたテーマですが、
この映画は非常に美しく描かれていると感じました。
シネカノン試写室のスクリーンが、ハニカムのような感じで、それがかえって人肌の質感を綺麗に見せています。
ただそれだけではなく、当時の礼儀正しさとか、こころの美しさ、風景の情感、
そういったものが自然と映像を美しく見せるのでしょう。


1つ気がついたことが、「帽子の持つ魅力」。
ここでは様々な帽子が登場します。
中折れ帽、学帽、野球帽、ほとんどの日本人男性は帽子をかぶっています。
そしてそれの扱い方が美しいのです。
挨拶するときに軽く帽子を取る、尊敬の念を表すために帽子を取る、
いろんな動作で気持ちを表すことができています。
こういう動作、こころ、今は失われてしまっています。人を敬うということも。




ラストゲーム 2
(C)2008「ラストゲーム 最後の早慶戦」製作委員会





慶応の小泉塾長役が石坂さんっていうのもよかった。実際慶応出身者ですしね。
どことなく慶応の独特の「品格」がある人にやっていただくと映画が引き締まります。


早慶戦(慶応に言わせると慶早戦)って野球に限らずありますが、何回か観たことがあります。
高校野球の応援、この時は早稲田側で観ましたが、負けてしまっても相手の学校に必ずエールを送る習慣があります。たとえそれが練習試合をしたことがない相手であっても、がんばれよというエールを送る。潔いことではないですか。
大学の早慶戦も伝統あるだけに楽しいものです。慶応のチアも歴代可愛いですしね(笑)
同性ながら観てるだけで飽きないです^^;

今回、相手校の効果を完璧に歌い上げる両校を見て、例え学校は違えどもお互いに相手を尊重していく姿勢は連綿と昔から続いているのだと改めて感じました。



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試写が終了して、シネカノンのプロデューサーさんと神山征二郎監督によるトークショーがありました。
監督さんに実際にお目にかかるのも初めてなので、登場された瞬間からもうワクワク。
監督は今年67歳、小柄な方ですが、映画に対しての情熱というものを感じさせる話しぶりでした。

「昔の日本の男というものは、寡黙でしたから・・・」と。

「僕もそうでした。
僕はパソコンというものができないので、みなさんが書いたレビューを読むことができないのですが、今はネットの力が大きいらしいですね。
この映画には、愛がたくさん詰まっています。
いろんな愛がね。
そのどれか1つでも、みなさんが感じ取ってくれればそれでいいと思っています。」

トークショーが終わって試写室の外に出ると、ちょうど監督がいらしたので、チラシにサインをいただいて来ました。




ラストゲーム サイン






横にあるボールは、前売りを買うと特典で付いてくる「タオルになるボール」だそうです。楽しいですね。
「永遠の一瞬」
そして、「神山征二郎」とお書き下さいました。


生きたくても生きられない、彼らは国のためというよりは家族のために戦ったのです。
若さを無駄に散らしてしまう戦場に行かなくてはいけない、闘わなくてはいけない。
若い命を犠牲にすることに対して、当時の年長者はきっと、申し訳ないという想いがあったのだろうと感じました。
代われるものなら自分が代わってやりたい、好きで子どもが戦死して「靖国の母」と呼ばれているわけじゃない、
どうせ死ぬなら好きなことさせてあげたい。
命は蛍のように一瞬で儚い。
しかし、人が生きた「証」、それを残してやりたいと、たくさんの人が尽力していました。
そんな大人たちの愛。
そして親子の愛、友愛、恋愛。
限りない愛情がたくさんあふれる映画です。

今、愛が足りないためにたくさんの事件が若者によって起こされています。
この映画に出てくる若者たちは、今ほど便利で平和ではなかったけど、いつも周りには何がしかの愛を感じられる環境にあったのではないでしょうか。




奇しくも、下るエレベーターまで監督とご一緒になってしまい、
そして何となく渋谷の街を少しだけご一緒して数十メートル歩かせていただいちゃいました。
たなぽんちゃんも私も大感激。
「基本的に丁寧な映画が好きなので・・・」と、おずおずと申し上げました。
監督は、「今日はわざわざありがとうございました」と丁寧にお礼を述べて下さり、「僕はこちらなので・・・」と、途中でお別れしました。
とても貴重な体験です。



私は一介の観客に過ぎませんが、きっと制作側は観客の生の声がとても気になるんだと思います。
よかれと思って作っている、しかし本当のところはどうなのかと。
綺麗にまとまりすぎとか、いろいろご意見はあるかもしれないですが、
「愛」を丁寧に描いた映画、たくさんの人にご覧いただきたいと思います。





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今日の評価 : ★★★



   










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Last updated  2008.10.26 10:13:22
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