|
テーマ:映画館で観た映画(8343)
カテゴリ:邦画(は行・ま行)
監督・脚本 : 中島哲也 原作 : 後藤ひろひと 出演 : 役所広司 、 アヤカ・ウィルソン 、 妻夫木聡 、 土屋アンナ 、 阿部サダヲ 、 加瀬亮 、 小池栄子 、 劇団ひとり 、 山内圭哉 公式サイトはこちら。 <Story> 一代で会社を作り、我侭放題に生きてきた大貫(役所広司)は、持病で入院していた。 病院には、患者も医者も看護婦もクセのある者ばかりが集まっていた。 その中で唯一、ピュアな心を持っていたのが、交通事故で入院した少女パコ(アヤカ・ウィルソン)。 我侭な大貫だったが、パコの優しい心に打たれ、毎日、絵本を読み聞かせるように。 しかし、事故の後遺症でパコの記憶が一日しか持たないと知った大貫は、パコのために絵本をお芝居にしようと病院の人々に呼びかける。 パコと魔法の絵本 - goo 映画 <感想> 今日の1本目。 『下妻物語』も、『嫌われ松子の一生』も未見なんですが、一度その世界を観たいと思っていた中島監督。なかなか出足もよさそうな感じなので、行って来ました。 初めは、極彩色のスクリーンにうっ・・・ と来たんですが、これも慣れなんですね。そのうち気にならなくなりました(笑
とにかく、パコちゃんをみんなが気遣っているのがただただ素敵なこと。 記憶が持たないなら、じゃあどうやったら彼女の心に残るものを作れる? と考える発想は、ついつい忙しくて世の中に流されてしまいそうな現代人には必要なことではないかな・・・ と思いながら観ていました。 毎日生きていること、それだけでもう毎日が誕生日みたいなものだし、そのことを喜んでいるパコちゃんも可愛くて。 キャスト。ここに出てくる俳優陣はそれだけで1人1人がもう主役級なだけに、 劇中の変貌ぶりはなかなか楽しめました。 特に小池栄子のメイクの感じとか、妻夫木クンとはわからなさそうな乱れ髪なんかはすごい・・・。 素の役者をどこかに置いてきてるのがいい。。。 所々の小ネタなんかは完全にアラフォー以上ですよね。國村さんなんか笑っちゃいました。 彼もあのメイクと素顔のギャップがすごくて好きです。セクシーですよね。 それと阿部サダヲ。私は彼の使われ方好きです。すねている人みたいなんだけど、しっかり笑いもいいところも持ってっちゃってるんで。ギター引いているところの間髪いれない返事とか、あの「間」が好きです。 ファンタジーなら、このくらい徹底的に作っていただくと、観ている方も楽しめます。 ちゃんとオチもあり、映像もファンタジックに作っていて。。。 しっかりと土台があるから観客が楽しめるんだと思います。 最近は、「あとはあなたの想像で考えて」というタイプのファンタジー映画がとても多いような気がします。それはそれで持ち味があっていいんですが、そのあまりに肝心の説明が足りていなかったりするのはどうかなと。 作り手の考えが決まらないと、観客だってどう受け止めていいのやら困ってしまいます。自分はそんなタイプなんですけどね。 その点この映画は、シンプルに問いを投げかけていて、そこがきちんと作ってあるからこそファンタジックな部分が生きてきたんだと感じました。
今日の評価 : ★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[邦画(は行・ま行)] カテゴリの最新記事
|