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テーマ:映画館で観た映画(8310)
カテゴリ:洋画(た行)
原題: CHANGELING 監督・製作・音楽 : クリント・イーストウッド 出演 : アンジェリーナ・ジョリー 、 ジョン・マルコヴィッチ 、 ジェフリー・ドノヴァン 、 コルム・フィオール 、 ジェイソン・バトラー・ハーナー 公式サイトはこちら。 <Story> 1928年。 ロサンゼルスの郊外で息子・ウォルターと幸せな毎日を送る、 シングル・マザーのクリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)。 だがある日突然、家で留守番をしていたウォルターが失踪。 誘拐か家出か分からないまま、行方不明の状態が続き、クリスティンは眠れない夜を過ごす。 そして5ヶ月後、息子が発見されたとの報せを聞き、 クリスティンは念願の再会を果たす。 だが、彼女の前に現れたのは、最愛のウォルターではなく、 彼によく似た見知らぬ少年だった。 チェンジリング - goo 映画 <感想> 最近は封切りからだいぶ経ってからの鑑賞が多くなってるんで、 どんどん映画が溜まっていってしまってます(苦笑 ですので、これは早く行っちゃいましょうと。 大体、自分の子がわからない親がいるのでしょうか?? まして9年間も一緒に暮らしてきたんですから。 自分の子かどうかなんて一目瞭然。 息子を知る人々の証言もあるし。 だから自分の息子じゃないって言ってるのに、 「あなたは混乱しているだけ」と言い放つ警察・・・ 今なら「ありえない」で済みますが、 当時は「警察にそんなこと言うなんて」という、遠慮もあったんだと思います。 それでまかり通ってしまった犯罪です。
クリスティンは芯が強い女性だと思います。 ただやみくもに流されるだけではなく、戦っている。 きちんと自分にできること、しなくてはならないことを考えつつ、行動している。 この時代の女性の「奥ゆかしさ」も持ち合わせている。 もしも自分が彼女の立場だったら、絶対に会いたくないであろう犯人にも、必要なら会いに行って話してみようという強さ。 例えうまく行かなくても、目の前のことをちゃんと見つめる強さってなかなか持てないだけに、 この凛々しさは心に残りました。 実際にあった話、しかも記録として詳細に残っている話を映画化しているので、 当時の状況も再現しやすいと思います。 アンジーの服装、メイクなども当時のものですし。 びっくりしたのは、ローラースケート!! あんなのを仕事で必要だったんだ・・・ と。 でも合理的なアメリカらしいなと思いました。 80年前の当時、女性の離婚やシングルマザー、職業進出が一般的になりつつあったのが、これまた驚きです。 日本では今はどれも数は増えましたが、だけどアメリカほどポピュラーじゃないものね。 当時のロス市警などの腐敗ぶりは目を覆わんばかりです。 腐敗を誘い出す者、そしてそれに便乗する者がいるから成り立つ図式。 偽の子は、一生嘘で塗り固めた人生を送るんでしょうね。 人の気持ちにたかる者の卑しさも、露骨にこの映画では出しています。 ブランジェリーナの映画を比較的続けて観ましたが、 両方とも、きちっと作っている良作なのがうれしいですね。 どっちか片方・・・ではなくて、お互いに別のもので高め合っていけるわけですから。
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