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rose_chocolat@ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2009.02.26
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監督 : 操上和美

出演 : 永瀬正敏 、 宮沢りえ 、 水野絵梨奈 、 SAYAKA 、 天海祐希 、 役所広司


試写会場 : ヤクルトホール


公式サイトはこちら。




<Story>


無機質な部屋から向かいの女(宮沢りえ)をビデオカメラで監視する男(永瀬正敏)。
男の部屋と運河を隔てた無機質な部屋で24時間監視され、ビデオで撮られる美しい女。
運河に面する殺風景な部屋。

男の部屋から見えるのは、無造作に平積みされた本の列とテーブルが一つ。
キッチンにはステンレスの鍋。
男は女を撮り続ける。
本を静かに読む女、卵をきっちり12分30秒でゆでる女、卵を食べる女。

ある日、男は交通事故の事故現場に出くわす。
ガードレールに衝突した高級車の運転手は額から血を流し、ぴくりとも動かない。
男は野次馬の中に、女を発見し、思わずシャッターを切る。
女の監視記録であるビデオテープを仕事の依頼人(役所広司)に渡し、男は尋ねる。
「あの女はいったい何者なんですか?」


ゼラチンシルバーLOVE - goo 映画
ゼラチンシルバーLOVE - goo 映画





<感想>

この当選が来たのが何と今週!!
遅いです。。。
公開前1回きりの一般試写ということでした。
この日はよそではプレミア試写がたくさんかぶっている日で、
試写友さん方はそちら方面に行かれたり、お仕事がお忙しかったり。
同行のお約束もあったのですが、やはり仕事が終わらないからということで急きょキャンセルとなり、
私にしては珍しく1人参加となりました。
でもこれ・・・ 1人で鑑賞でよかったと思う。
だって、人によってかなり温度差のある映画のように私には思えたから。



s-DSC03112
s-DSC03112 posted by (C)rose_chocolat







写真家・操上和美氏第1回監督作品。
調べたら、結構ご年配の方なんですね。
写真界では重鎮のようです。
ですけど次回作への構想もおありのようで、映画制作に対しての意欲はあふれているようにお見受けしました。






ゼラチンシルバーLOVE
(C)2008オニマクリスプラナ製作委員会






映像の中の女性に惹かれて、
彼女のことを知りたくなって。
でも、本当に知ることはできない。
その女性の領域には、立ち入ることはできない。


「食べる」という行為は、
私達は実に何気なく日常でも行なっていて、
さしたる感慨もないのかもしれないが、
こうして改めて映像で見せられると、
ある種の猥雑さを感じさせるほどに、生々しい行為ということがよくわかる。

美しく飾られたその口元に運ばれていく、
きっちりと12分30秒茹でられた卵。
それに触れる唇、
咀嚼したときにこぼれた卵を拭う指の動き。
どちらにも彩られた深紅の輝きを損なうこともなく、
ひたすら、卵だけを食べる女。

何気なく行なっていた日常の生活が、
他人の関心の種になっていたとしたら。
恐らく人は、平常心ではいられまい。
自分のポリシーに基づいて行っていたことを、
別の角度から、舐めまわすように、
全く違う想いから見られていたとしたら。
そこまで、入ってきてほしくない領域が必ず人にはそれぞれある。



こうした、オプジェのような主人公を演じるのに、
宮沢りえさんは、まことにふさわしかったのではないでしょうか。
たたずまいや、立ち居振る舞いそのものがもう、生活感がないので、
「ただひたすら眺めていたい」と思わせる女優でないと、この役は務まらないですから。



写真家ということだけあって、
「官能的な一瞬を捉える」ことはさすがかなと感じます。
何気ない行為の中に、美や官能を見出す。
これは芸術家としてのキャリアがそう感じさせているからでしょう。

ですが、音楽ですとか、配役には、
少々監督の「年代」が現れてしまったかなあと思う部分もありました。
BGMがエレキギターというところにまず違和感がある。
ロックでもいいのかもしれないけど、
例えば、ピアノなどでもよかったのでは?  とも思える。

そして配役。
主役のお2人は、追いかける者、追いかけられる者としてのバランスが取れていて
よかったと思う。
天海祐希さんも、この映画のビジュアルコンセプトに統一感があるキャスティングだったと思う。
『トウキョウソナタ』 の時にも感じたことなのですが、
このような恣意的な雰囲気の映画に、役所さんは、いかがなものかな? と、
今回も正直思ってしまった。
コンセプトに対して、存在感がありすぎるような気がします。
彼が出ると一気に「役所さんのカラー」になってしまうので、
それがいい方向になっている映画はもちろんたくさんあるのですが、
この作品に関しては、自身の存在感を薄めることのできる俳優がよかったのではないかと感じた。



美や官能を映像にして伝えるのは本当に難しいものがあります。
単なる平面で見るだけの写真を、
映画としてここまで仕上げてきた、という点においては、
意欲作と言えるでしょう。





今回のようなビジュアル系の映画に関しては、
試写会だと飽きてしまう方がおられるようです。
恐らく「何でもいいから無料で映画が観たい」といった心根の方かと。
そういった方たちが上映中におしゃべりをしていたのが非常に気になりました。
関心がないなら、外に出ればいいのに・・・ って思いません?
作品に対して失礼です。





*******************************





今日の評価 : ★★★




   

   













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Last updated  2009.03.11 23:40:02
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