|
テーマ:試写会で観た映画の感想(677)
カテゴリ:洋画(あ行)
原題: THE READER 監督 : スティーヴン・ダルドリー 原作 : ベルンハルト・シュリンク 出演 : ケイト・ウィンスレット 、 レイフ・ファインズ 、 ブルーノ・ガンツ 試写会場 : よみうりホール 公式サイトはこちら。 <Story> 1958年、ドイツ。 15歳のマイケル(デヴィッド・クロス)は、気分の悪くなったところを21歳年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)に助けられたことから、二人はベッドを共にするようになる。 やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、マイケルの想いは深まっていくのだったが、ある日彼女は突然マイケルの前から姿を消してしまう。 数年後、法学専攻の大学生になったマイケルは、ハンナと法廷で再会する。 彼女は戦時中の罪に問われ、ある秘密を隠し通したために窮地に追いやられ、無期懲役の判決を受けるのだった。 時は流れ、結婚と離婚も経験したマイケル(レイフ・ファインズ)は、ハンナの最後の“朗読者”になろうと決心し、ハンナの服役する刑務所に物語の朗読を吹きこんだテープを送り続けるのだったが…。 [ 2009年6月19日公開 ] 愛を読むひと - goo 映画 <感想> 本年度アカデミー賞主演女優賞受賞作品。 お誘いいただいて観てきました。 ケイト・ウィンスレットは大好きです。 彼女の持っているリアル感が好き。 映画の中だけでなくて、もしかしたら実際に身近でこういうことがあるかもしれないという錯覚を起こさせるくらいのリアル感を、彼女の演技からはいつも感じるのです。 今回のこの作品も、受賞作だからということだけでなくて、予告の中でもかなりの切なさを感じてしまって、早く観たくてたまりませんでした。 たまにですが、初恋の女性がとても年上だったなんて話を聞くことがあります。 21歳年上の女性って、どうなんでしょうね?? 実際。 ですけど、この話のように、男の子が中学生くらいで、女性が30代半ばなんていうのは、ありそうにも思う。。。 すっごく綺麗な(!)女性なら、それもありかもなあ。 もっともこの2人の場合、ただ平凡な付き合いってわけじゃなくて、それなりの事情が横たわっていた。 それでも男性にとって、手ほどきをしてくれた女性って忘れられないんだろうと思いますね。
本当にこれもネタばれ厳禁作品だと思うんで、余計なことは書かないようにしたいと思うんですが。。。 たぶんマイケルにとっては、その後の人生でどんな女性が現れたとしても、ハンナがやっぱり一番愛した人だと思う。 だから彼女が秘密を守りたかった時にもそれを支持したし、その後も彼女を支えたし。 その人の意に添うようにしたいって思うのが愛なんじゃないかな。 なので、そんなマイケルの想いを知ってか知らずか、または自分の過去を隠さないといけなかったからか、ハンナの態度はちょっと冷たかったかなあとも思いました。 でもしょうがないんでしょうね。 その時はそれが彼女にできる精一杯のことだったと思うから。 離れてもマイケルの朗読はハンナにとっては心の支えだったと思う。 少しでも自分をマイケルに近づけたかったんだろうとも読み取れます。 お互いに見えない時空で存在を確かめて、支え合っていたのがわかるだけに、結末は何とも言えず。。。 好きだからこそ、想いが通じたからこその決断だったと思います。 ケイトの主演女優賞、やっぱりなあと思うことばかりでした。 変化していくハンナに合わせた自分づくりも求められましたからね。 そして変わらぬ想いも。 切々とした想いだけが観終わった後に残ります。 若きマイケルを演じたデヴィッド・クロスくんも、難しいところをよくこなしたと思います。 ブルーノ・ガンツが、出番は少ないですが、この映画を引き締める役割をしていました。
今日の評価 : ★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[洋画(あ行)] カテゴリの最新記事
|