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テーマ:試写会で観た映画の感想(678)
カテゴリ:邦画(は行・ま行)
監督 : 佐藤信介 声の出演 : 綾瀬はるか 、 戸田菜穂 、 大森南朋 、 谷村美月 試写会場 : ニッショーホール 公式サイトはこちら。 <Story> 主人公の遥は、至って普通の女子高生。 幼い頃母親を亡くし、父親に育てられた凛とした少女。遥が武蔵野にある子供の頃遊んでいた神社に行くと、捨てられたゴム式のおもちゃの飛行機を運んでいる“きつね”を目撃する。 きつねを追っていくうちに、森の中に迷い込んだ遥。 不思議な水たまりを見つけ、その生暖かい水に手を入れると…… 一瞬にして異次元の世界に吸い込まれ、「ホッタラケの島」に迷い込んでしまう。 (作品資料より) [ 2009年8月22日公開 ] ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~ - goo 映画 <感想> この日ニッショーホールではこの試写は3回あったそうです。 夏休み&お盆ということで、ファミリーもたくさんな試写会。 3回転ですので分散されたのか、お客さんはちょっと少なめ。 でもこのくらい余裕あった方が観やすいですね。 たぶん自分では観に行かなかったであろう作品ですし、ネットでの評判もやたら良いので、鑑賞させていただくことにしました。 まず思ったのは、CGが非常に美しいということ。 実写かと思うくらいの精巧さです。 遥ちゃんが本物の人形のように見えました。 肌がポーセリンみたいに綺麗になってます。 このCGの美しさが、ホッタラケの島にあふれる、ありとあらゆる物たちの洪水をもきれいに見せているんですね。 あれはどこにやったっけ、またどっか行っちゃった・・・。 はい、お恥ずかしながらそれしょっちゅうやってます(笑 引っ越しも何回もしてますから、その時は「場所取るからいらないから捨てちゃおう」と処分したとしても、あとで「やっぱりあれは取っておけばよかった」などと後悔すること多々あります。 で、引っ越したら引っ越したで、物の整理もするんですが、それでも家の一角が物置みたいになるんですよ(笑 うちにもホッタラケ、たくさんあるなあ・・・ と思いながら観てました。 ホッタラケとは「放ったらかしてあるもの」の意味だそうです。 手にしたその時はいい気分でも、その喜びが過ぎてしまうのはあっという間なのです。
生きてきた中で、いろんなものに囲まれた生活をしてきて。 物は、その時その時の思い出を彩る存在です。 だけど、もしかしたら思い出が薄れていくのと同時に、物の記憶もなくなって、ぞんざいな扱いになってしまっているのかもしれません。 物は気持ちを語ることはできないけど、大事な思い出までもが忘れ去られてしまうことは、リンクしている物たちにとっても、実は哀しいことではないかしら。 コットンは、遥との思い出を本当に大事にしていて、その思い出のために自分を投げうっていきます。 何も言わないけれど、物にも心があるような気がしてなりません。 遥はまさに今を生きる女子高生。 幼い頃の悲しみや、胸の痛みをなかったかのように生きてきて、その痛みを、今をかったるく生きることで忘れようとしている感じがします。 ですがホッタラケの島にやってきて、忘れていた大事なものを思い出す。 それは彼女があまり思い出したくない出来事だったかもしれません。 一度思い出してしまうと、とことん物悲しくなってしまうが故に、封印してきたことでもありました。 ですが、やっぱりどうしても恋しくて、そして自分にとっては唯一かけがえのないものだった。 思わず飛び込んで行きたくなるような想いと、そしてありがとうの気持ちがあふれてきます。 思い出は美しいもの、簡単に忘れることはなく、また忘れてはいけないことだから。 誰しもが持っている思い出。 夏休みという時期だからこそ、ふと立ち返って見たくなるような気がします。 この夏は帰省できるかなあと思ったんですがお盆は無理でした(中途半端に近いので、帰ろうと思えばいつでも帰れるんですけど)。 でも遥のお父さんを見ていると、今までの辛い記憶を打ち消すように生きてきた姿が見えてくるようで。 遥につれなくされても、苦笑いして暮らしていくのなんか見ちゃうと、もうダメだ。。。 やっぱり父に逢いたくなります。 一応父は健在なんですが、去年舅が突然亡くなってしまったのを見ているだけに、何時いなくなってしまうかわからないと思うと、やっぱり顔は見せてあげられる時には見せてあげるのも親孝行のうちかなと思いました。 ふらっと帰ってみようかな。
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