|
テーマ:DVD映画鑑賞(13963)
カテゴリ:洋画(は行)
原題: BEFORE SUNSET 監督: リチャード・リンクレイター 出演: イーサン・ホーク 、 ジュリー・デルピー <Story> アメリカ人青年ジェシー(イーサン・ホーク)と、ソルボンヌ大学に通うセリーヌ(ジュリー・デルピー)は、ユーロトレインの車内で出会い、ウィーンの駅のホームで半年後に再会することを誓って別れた。 あれから9年... ビフォア・サンセット(2004) - goo 映画 <感想> 『ビフォア・サンライズ』に続けて鑑賞。 前作で、そんな無茶な約束なんて保証できないよ。。。 って思ったのがまさにその通りで、2人は何と9年後の再会を果たします。 そしてこの映画の製作も、前作から9年後ということで、全て設定としては揃えています。 9年前の2人の映像に引き続いて、これを見ているので、やっぱり9年の歳月というのは隠せないものなのかと改めて感じる。 ジュリー・デルピーは、少し引きしまった大人の女性を見事に生きてきているし、そしてイーサン・ホークの顔には皺が刻まれている。 今、この2人はあれから一体どうなっているのか・・・。 それはまた2人の会話から気が付いていくことになる。
とても9年ぶりに再会したとは思えないほどの会話たち、言葉たち。 だけど空気感はあの時とは違う。 旅先という非日常の空間と、若さが作ったあの高揚感では、確実にない。 それは約束が果たせなかったからということだけではなくて、お互いがそれから歩んできた道のりも十分に関係している。 あの夜。。。 あり得ないくらい、一生分のきらめきを使い果たしてしまったかのようなあの夜。 考えられないくらいのきらめきをもたらした代わりに、その後2人が抱えてきた想いは、別の意味で2人をその場に釘づけにしていたのだろう。 それほど忘れられなかったのなら、何故続けなかったの? と問われても、それがその時の最良の答えだったからとしか言えなかっただろう。 きらめきを保つための、最高の答え。 それが諸刃の剣になろうとは。 今の生活と、あの夜の思い出を比べられる訳がないのだけど、再会するまでの時間がほんの数秒で埋まっていく2人を見ていくと、 観る側としてはやはり言葉だけでは説明できない、結びつきがあると思っていたい。 成長して、痛みもそれなりに知った2人だからこそ、 性急に何かを進めるのではなくて、ただゆったりと流れに任せる選択も、大いに考えられそう。 そんな2人の余裕もまた、歳月のもたらす恵みのように思えてならない。 またぜひこの続きがあるといいなと思いつつ・・・。
今日の評価 : ★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[洋画(は行)] カテゴリの最新記事
|