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テーマ:映画館で観た映画(8351)
カテゴリ:邦画(か行・さ行)
監督 : 松岡錠司 出演 : 森本慎太郎 、 チビ 、 桑島真里乃 、 香川照之 、 檀れい 、 マイコ 、 山本學 、 浅野忠信 、 中村嘉葎雄 、 岸恵子 (TOHOシネマズ1か月フリーパス鑑賞 21本目) 公式サイトはこちら。 <Story> 昭和の初め、雪深い寒村に祖父と暮らす10歳の草太(森本慎太郎)は、貧しさゆえに学校には通えなくとも、愛犬チビを相棒に祖父(中村嘉葎雄)の仕事を手伝うかたわら大好きな絵を描き続けていた。 村一番の裕福な商家の娘・早代(桑島真里乃)とは幼い頃から大の仲良しだが、早代の父(香川照之)は事あるごとに2人の仲を裂こうとしていた。 ある日、草太は村にやってきたサーカスの男・萩尾(浅野忠信)と知り合いになる。絵描きにりたいという草太の夢を萩尾は励ますのだった。 スノープリンス 禁じられた恋のメロディ - goo 映画 <感想> これもパスポートでなければ恐らく観賞しなかったと思いましたが、せっかくなので観てみることにしました。 「フランダースの犬」はたぶんほとんどの日本人が知っている話、というのはわかっていて、それのリメイク? という予備知識もありました。 この時代設定を昭和初期にしたのはうまいなと思います。 日本で貧富の差が歴然とあったのは戦前までの話でしたから。 そしてたぶん、貧しくて生きていけないという人も実際にいたようにも思えます。 反対に地主であるとか、代々庄屋の家系、などということが暮らしに大きく影響していた時代でもあったと思います(ここでは商家ですが)。 そして主役の2人の設定もそんなに不自然ではなく、ちょっと気弱な草太とおてんばな早代という組み合わせも、観ていて微笑ましい。 ただ、草太くんが極貧の境遇なのに割と顔色もよかったし、悲壮感が漂っていなかったのはどうなんでしょうとも思うのですけど。 香川さんと壇れいさんの、早代の両親役はやっぱりよかった。 早代の父が草太と早代をやたらと離したがるのは「フランダースの犬」のアロアのパパと同じなんですが、その理由もちゃんとあるというのは大事なこと。 強いて言えば、抱えている苦悩もきちんと描くともっとよかったかも。 そして壇れいさん。 彼女がこの映画でいちばんよかったかも。 凛として、そして情もある昭和の母親というポジションにぴったり。 少しぴりっとしているところが、早代にも威厳のある感じで対峙できて、だけどいざという時にちゃんと娘を分かってあげているお母さん。 とても素敵です。 お着物も毎度違うので、それを見るだけでも楽しめると思います。 浅野さんはこの映画にもご登場で、これはかなり嬉しいところ。 彼本当に今年は活躍ですね。 幻想的だけど、ちゃんと草太の心がわかっているピエロも、なかなかよかった。 おじいさんの中村さんの、どこまでも草太のことを考えて育てている様子も、昔の人のよさがありました。 岸恵子さんも久しぶりにスクリーンで拝見しましたが、やっぱりお綺麗です。 基本ファンタジーなんですが、そこに親子の交流や、子どもへの大人の目線なども織り込まれていたのはよかったです。 今日の評価 : ★★☆ 2.5/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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