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テーマ:映画館で観た映画(8311)
カテゴリ:洋画(は行)
原題: I VICERE 監督 : ロベルト・ファエンツァ 原作 : フェデリコ・デ・ロベルト 出演 : アレッサンドロ・プレツィオージ 、 ランド・ブッツァンカ 、 クリスティーナ・カポトンディー 、 グイド・カプリーノ 観賞劇場 : ル・シネマ 公式サイトはこちら。 <Story> 19世紀半ば、スペイン・ブルボン王朝支配下のシチリア。 国王代理を務める副王の末裔で名門貴族ウゼダ家の当主ジャコモ(ランド・ブッツァンカ)は「憎悪こそ生きる秘訣」を信条に、肉親にも情け容赦を厭わない暴君として君臨していた。 そんな父への反抗心を募らせながら嫡男コンサルヴォ(アレッサンドロ・プレツィオージ)は成長する。 時代が変貌しようとも権力への執着を捨てることはない父を否定し我が道を行こうとするが、やがて自らが当主となる日がやってくる。 副王家の一族 - goo 映画 <感想> 何だかこういう上流階級ものは必ずチェックしますので、早く観たかった。 ル・シネマ日曜最終回割引を使って観てきました。 話自体は上流階級ものによくあるパターンなのですが、意外と近年の設定であることに気づく。 日本でいえば幕末~明治時代くらいの話。 『ココ・シャネル』や『ジェイン・オースティン』などでもそうなんですが、階級の厳然としたしきたりにみんな縛られてしまう。 その位を維持していくことの大変さもわかっているからこその躾なんだけど、どうも息子に対しての愛情が感じられない父親ではありました。 そしてそんな父なので当然息子は父を憎みます。 個人の幸せよりも家の体面が重視された時代が終わりを告げる頃とは言え、やはりまだまだ先だったんでしょうか。 妹ちゃんも本当に可哀そうです。 この父親のおかげで全ての歯車が狂ってしまいました。 やはり女性にとって一番の絶望ですから。 本作はちょうどイタリアが独立したころの話で、これらの旧態依然としたしきたりから脱皮しようとすることと、父親の束縛から逃れて新しいものを作っていく節目とが重なっています。 但しコンサルヴォは果たして自由や個人の尊厳を本当に重視した生き方をしていくのかということは大いに疑問。 もしかしたら体面を保つために、彼だって何かを犠牲にする、あるいはしてもらうこともこれから先にあるのかもしれません。 そのあたりは映画には描かれていないので気になりますけどね。。。
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