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テーマ:映画館で観た映画(8348)
カテゴリ:洋画(ら行)
原題: A LONDONI FE'RFI/DER MANN AUS LONDON/L'HOMME DE LONDRES/THE MAN FROM LONDON 監督・脚本 : タル・ベーラ 原作 : ジョルジュ・シムノン 出演 : ミロスラヴ・クロボット 、 ティルダ・スウィントン 、 ボーク・エリカ 、 デルジ・ヤーノシュ 、 レーナールト・イシュトヴァーン 観賞劇場 : シアターイメージフォーラム 公式サイトはこちら。 <Story> 港の駅を見下ろす制御室で、毎晩、線路の切り替えをしている鉄道員のマロワン。 ある晩、マロワンは、ロンドンから到着した船から降りた男ブラウンが、殺人を犯すのを目撃してしまう。 ブラウンが逃げ去った後、マロワンは殺された男が持っていたトランクを海中から拾い出す。 中にはいわくありげな大金が入っていた。 そのトランクを探し回るブラウン。 やがてロンドンから刑事がやって来た…。 倫敦から来た男 - goo 映画 <感想> 『アバター』が先になっちゃったんで、その間に観た映画のレビューをちまちまと書いてみます(笑 これはハンガリー映画、そしてティルダ・スウィントンご出演(この映画の出番はあまり多くありませんでしたが)ということで観賞してみました。 タル・ベーラ作品は初めて。 この監督さん、映画通さんの間ではかなりの方のようで、崇拝している人きっと多いんだろうなーという雰囲気がいっぱい。 ほぼ満席でした。 そして終わるまで知らなかったのですが、終映後にトークショーがありました。 (お2人出てこられたんですが、お名前忘れちゃいました) タル・ベーラ監督のよもやま話などを披露して終了。 なかなか一筋縄ではいかない監督のようですね。 この映画、冒頭がとにかく長いカメラワークです。 ゆっくりと、ぐるりと俯瞰するカメラワークは、一部始終を見ていた男の目線と同じ。 全てを知っている。 そして、全てを知っていた男がいることを知っている、別の目線がある。 目線と目線とのぶつかり合い。 険しい言葉はないが、無言のうちに相手を見破らないと自分が捕まってしまう。 その駆け引きがいつの間にかなされている。 この映画のいいところでもあり、たぶん欠点でもあるところなんですが、「言葉少な」なところなんですよね。 少ないセリフの代わりにじっくりと、どっしりと見せてくれる映像、といったところでしょうか。 行間をしぐさで読んでいく、そんな作品。 なんですが・・・。 自分にはちょっと、この映画の作風が重たかったかなあ。 ストーリーそのものは単純で、それを駆け引きでたっぷりと味わせてくれていましたが。。。 この作風になじむかなじまないかで、評価は大きく分かれそうな作品だと感じました。 気に入ればものすごく世界に入れる監督さんなんでしょうね。 ジム・ジャームッシュがリスペクトしているというのも何となくうなずけました。
今日の評価 : ★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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