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テーマ:試写会で観た映画の感想(677)
カテゴリ:邦画(か行・さ行)
監督 : 行定勲 原作 : 中谷まゆみ 出演 : 豊川悦司 、 薬師丸ひろ子 、 水川あさみ 、 濱田岳 、 城田優 試写会場 : 東商ホール 公式サイトはこちら。 <Story> かつては売れっ子カメラマンだった北見俊介(豊川悦司)。 しかし、今ではなぜか1枚の写真も撮る事ができず、ぐうたらな毎日を送っている。 妻のさくら(薬師丸ひろ子)はそんな俊介に文句を言いつつも世話を焼くのだった。 しかしある日、女優志望の蘭子(水川あさみ)を家に連れ込んでいる俊介をさくらが目撃。 彼女は愛想を尽かし、旅行へと出てしまう。 その後しばらくは独身気分を満喫していた俊介だったが、なかなか家に帰ってこないさくらに苛立ちを覚え始め…。 [ 2010年1月16日公開 ] 今度は愛妻家 - goo 映画 <感想> 今年初の試写会。 yaplogのmaru♪ちゃんとご一緒してきました。 3連休の初日、しかも土曜日ということで、会場内はこの映画の対象のアラサー・アラフォー世代男性も多かったです。 原作は中谷まゆみさんの小説。 これは未読。 薬師丸さんも、もう芸歴がかなりになられるんだよね・・・ と、こういう映画を拝見すると思います。 私が初めて薬師丸さんの作品に触れたのは『野性の証明』だったので、その頃から30年以上経っている訳ですし。 トヨエツさんも薬師丸さんもお互い偶然なのか離婚経験者ですし。 仕事に疲れてしまって面倒くさい夫に、傍から見ているとやかましいくらい世話を焼く妻っていう構図は、あーあるあるあるよそれ。。。 って思わせる効果があって、こういうのはやっぱり結婚・離婚経験者ならではの味なんですよね。 本作は何を書いても結局ネタバレになると思いますので、今日は短めの感想にしておきます。 予告である程度の筋書きは流しているのですが、驚いたことに、予想とはかなり違う着地点です。 原作を読まないと、これは予想できないですね。 びっくりです。 途中から、「あれ??」って思う部分がいくつかあり、あとは訳ありっぽいセリフも登場していて、それらが伏線になっています。 ヒントは、俊介が撮る写真。 これを途中で見せて、だんだんと謎解きのセリフですとか回想シーンなどを織り交ぜていきます。 結局、「青い鳥」なのかなあ、と、観終わって思いました。 何だかんだと文句だとか不満だとか言いながらも妻に甘えて依存している夫。 そしてそんな夫を見ながら、あたしがこんなにシッカリやってるのに、毎度毎度しょーもない男と思っている妻。 そんな風に思っているとしても、もう愛情が出会ったころほどはなくても、いざ相手が去るとなったら、そこによほどの憎しみさえなければ、情の方が勝るようにも感じます。 そして今まで気がつかなかった、自分の全く別の想いというものに今さらながら気がついてしまったり。 何だけどねえ・・・。 だったらなんで目の前にいるうちにそう言ってあげないの? って思います。 釣った魚にはエサはやらない状態、日本の男は多過ぎ。。。 って、ここで愚痴ってもしょうがないけど。 ご一緒したmaru♪ちゃんは、ひたすら薬師丸さんがお気の毒・・・って涙涙、そして反対側のお隣に座った女性2名も、もう鼻かんでますってくらいにボロ泣き状態。 そしてはさまれた私は泣かなかったんだけど(苦笑) まあ、夫婦関係ですから、妙に納得してしまう部分もあり・・・ ここら辺は観る人それぞれでしょうね。 いなくなって初めてどんなに大事だったかがわかる・・・ というのも、今まで散々いろんな映画やら小説やらドラマやらで取り上げてきたテーマではありますが、その見せ方やトリックを、だんだん薄皮を剥ぐように明かしていくのは、なるほどと感じます。 それをさらによく見せているのは、薬師丸さんのちょっとトボけた雰囲気だったり、トヨエツの自分自身への「演技」だったり、石橋蓮司さんの年季が入った言葉だったり・・・。 そのやり取りで、この映画を引きたてているようにも思います。 演技を観る映画ですね。 サイドストーリーとして展開される、濱田くんと水川さんの話もありました。 これも比較としてはあってもいいんだけどちょっと長かったかな。 でも濱田くん好きなんで許します(笑) 夫婦の再構築ものとしては、昨年残念ながら私のNG第1位映画に挙がってしまったこちらの映画を思い出してしまいましたが、あれよりはかなり本作の方が参考になると思います。 世の男性諸君には本作を観ていただきたいですね。 将来のご自身の姿にならないようにということで。
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