|
カテゴリ:邦画(は行・ま行)
監督・脚本 : 行定勲 原作 : 吉田修一 出演 : 藤原竜也 、 香里奈 、 貫地谷しほり 、 林遣都 、 小出恵介 公式サイトはこちら。 <Story> 「上辺だけの付き合い、それくらいが丁度いい」 都内の2LDKマンションに暮らす男女四人の若者達。 映画会社勤務の直輝(藤原竜也)、イラストレーターの未来(香里奈)、フリーターの琴美(貫地谷しほり)、大学生の良介(小出恵介)。 それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。 そこに男娼のサトル(林遣都)が加わり、同じ町では連続暴行事件が起こり始める。 そして彼らの日常に、小さな波紋が拡がり始める…。 パレード - goo 映画 <感想> 原作は未読。 時折電車の中で、この原作を読んでいる女性を見かけるので、 人気あるんだなあと思っていました。 役者さんも今が旬の人たちばかり揃えていますよね。 ここに出てくる5人、表の顔とは別に、 人におおっぴらに言えないことをそれぞれ抱えています。 もちろんそのことについては話し合うことはなく、 相手のことを知ってか知らずか、同居しているお互いに対して、 深入りはしない。 見て見ぬふりなのか、本当に知らないのか。 そしてそれをどこで判断するのか。 相手の懐に入らない関係である以上、それはうかがい知れないのである。 うかがい知れないにも関わらず、彼らはどういうわけか、 和気あいあいな状態に見える。 それは本心からなのか、それとも考えていないからなのか。 それすらも見えてこない。 これも今時のコたちなんだろうな・・・ と解釈していく。 ただ、話のキモとなるエピソードの謎が解けてから、同居者たちが投げかける 少し長めの視線がある。 たぶんこの無言のシーンこそが、この映画のクライマックスなのだろう。 が、しかし、それまでがあくまでも表面的には心の鬱屈を見せないだけに、 果たしてこれだけで映画の核心は完全につかめるのだろうか。 この視線だけで、わかってね・・・ というには、残念ながら少し弱い。 実際、上映後にあちこちで若いコたちが、 「今のわかった? わかった?」と声を上げていた(笑 わかりやすくしないのも映画の手法ですし、そうと悟られないようにわからせるのが 映画の見せどころだと思うけど、 それを伝えるには、若干弱い。 あと少しインパクトというか、ひねりが欲しかったですね。 何となく惜しい1本でした。 ********************************* 今日の評価 : ★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[邦画(は行・ま行)] カテゴリの最新記事
|