|
テーマ:映画館で観た映画(8361)
カテゴリ:邦画(か行・さ行)
監督・原案 : 渡部篤郎 出演 : 高岡早紀 、 渡部篤郎 、 広田レオナ 、 未希 、 鈴木一真 、 北見敏之 、 渡辺えり 鑑賞劇場 : ユーロスペース 公式サイトはこちら。 <Story> 北海道の小さな町で父親と暮らす冬沙子(高岡早紀)。 東京でモデルとして成功している妹(未希)と違い、冬沙子は、父(北見敏之)や町の人々と過ごす平凡な生活を愛していた。 ある日、冬沙子は父親の使いで夕張まで出かける。 雪が降り出した帰り道、冬の間、閉鎖している遊園地を管理する青年、渉(渡部篤郎)と知り合う。 渉は言葉を話せなかったが、2人は不思議な心のつながりを感じるのだった…。 コトバのない冬 - goo 映画 <感想> 昨年のTIFF・・・? と思ったら、これはもう一昨年の話なんですね。 第21回TIFFコンペティション部門出品作品。 『コトバのない冬』第21回TIFFの紹介サイト。 これも当時観ようかなと思ったんですが、舞台挨拶付きにて既に満席だった記憶あり。 一般公開はここからかなり時間が経ってしまったようなんですが、一体どんな感じだったのかが気になってしまってとりあえず鑑賞してみました。 感想としては・・・ この作品に非常に近い感じがしました。 何となく、冒頭から冬沙子の顔がアップで出てきたときからその予感があり、そしてそれが的中してしまいました。 舞台も同じく冬、雪景色ですし。 恐らく渡部監督は、高岡さんにインスピレーションを感じて映画化を思い立ったのかもしれないのでしょうか。 その人を見た瞬間にそこからインスパイアするものが果てしなく広がっていった企画。 映像とはそんな要素がないと勢いが出ないと思いますが、逆にそんな要素が大いにあるだけに、そこだけで例えば2時間という時間を引っ張っていくのには、相応の内容がないと非常に厳しいものがあるように感じます。 冬沙子が故郷で懸命に働いているのは映像からはわかりますが、では故郷のどこが好きなのか?ということが今一つ伝わってこないようにも思います。 妹が東京でモデルとして成功しているだけに、では何故冬沙子はここに残っているのかということが今一つ伝わりにくかった。 冬沙子の表情や話し方が何となく、「仕方なくここにいる」という印象にも見えてしまうので余計にそう感じました。 渉との出会いは、ここからどこに進んで行くんだろうと思わせるものはありましたが、それも何となく成り行き任せな予感があり・・・。 そして肝心の、物語の大きな展開となるシーンはなく、何と言葉だけで語られて終わってしまいます。 (→ ここは恐らく低予算だからなのかという気はしたのですが) そして最後まで、エピソードだけがぽんぽんと置いてある流れは変わらなかったです。 解説を読んでみると、ハンディカメラが中心ですので手ブレはどうしても避けられない感じなのでしょうね。 しかしながら登場人物たちが大画面で写し出されるのが連続ですと、正直目が非常に疲れてきてしまいました。 セリフもほとんど決められたものはなくて、アドリブが中心ということだそうです。 ですので臨場感があるのはいいんですが、つなぐものが少なかった感じは最後まで残ってしまいました。 まずヒロインありき、という印象が強く、そこを徹底して美しく撮ろうというのは感じられましたが、そこに至るまでの経緯がもう少し欲しかったように感じます。 タイトルのように、一貫して言葉が少なく、「感覚だけで鑑賞してください」というのもわからなくはないんですが、それがあまりにも前面に出すぎてしまうのもどうなのかなと。 ともあれ、これは渡部監督の初作品となるのでしょうか。 これからどんな映像をお撮りになるのかにも期待したいと思います。 ************************************ 今日の評価 : ★★ 2/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[邦画(か行・さ行)] カテゴリの最新記事
|