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テーマ:試写会で観た映画の感想(677)
カテゴリ:邦画(か行・さ行)
監督 : 小林義則 脚本 : 浜田秀哉 、 俵喜都 音楽 : 服部隆之 出演 : 夏帆 、 寺脇康文 、 戸田菜穂 、 山本裕典 、 遠藤憲一 、 浅田美代子 、 平田満 、 広田亮平 、 大野百花 試写会場 : ニッショーホール 公式サイトはこちら。 <Story> 幼い頃杏子(夏帆)は、シェパードに混じって活躍する父とラブラドール・レトリバーのエルフを見て、父()のような警察訓練士になる決心をした。 成長した杏子は警察犬訓練所の門をくぐったが、初日から寝坊してしまう始末。 さらに自分の理想とかけ離れた日々に心が折れそうになるが、ある日生後間もない弱ったラブラドール・レトリバーに出会う。 子犬をきな子と命名した杏子は、周りが反対する中「自分がきな子を警察犬にする!」と宣言した。 [ 2010年8月14日公開 ] きな子 ~見習い警察犬の物語~ - goo 映画 <感想> 久しぶりに休日の試写となりました。 三連休とあって場内はお子さんも多いです。 動物もの、子どもものって、無条件にそのもので評価が上がってしまう傾向にあるため、 敢えて最初からその分ハードル下げて鑑賞することにしています。 映画の内容以前に、可愛らしさだけで加点されてしまうというのは自分の鑑賞ポリシーにそぐわないから。 まずは内容重視派ですので。。 映画鑑賞に臨む際には、自分は予備知識を一切入れないで観たいのですが、 本作に関しては、 「あらかじめ、関連文献やHPに目を通し、きな子が一体どんな犬なのか」 をきちんと調べて、納得したうえで映画を鑑賞した方がいい。。。 と敢えて申し上げたい。 確かにきな子と杏子の成長のお話ではありますが、ラストのカットが何とも言えない場面で終わっていて「?」という思いにとらわれ、そしてエンドロールの最後の最後まで観た私は正直茫然。 そんなわんこなのですね。。。 きな子は香川県ではかなり有名なんでしょうか。 調べたら関連商品もかなり出ていますし、劇中にもキャンペーンに使用されているらしきくだりがありました。 私は全く知らなかったのですが。 なので、やっぱり宣伝用の感覚で作られた映画? のような感がどうしても否めません。 あらすじに関して一番不思議だったのが、 番場が杏子を指導しているシーンがなかったこと。 ダメ出しはあるのに、指導シーンがないため、では杏子はどうやって修正すればいいのか? と思ってしまう。 指導者に放っておかれて杏子が1人で悩んでいるようにも受け取れる。 もっと杏子の内面的なこと、日常の表情などもドキュメンタリー風に描いてもいいような気がします。 そうすればもっと杏子に感情移入できたのではないでしょうか。 遠藤憲一さんのシーンがもっとあってもよかったように思うんですけどね。 昨年は、『マーリー』 『HACHI』という2本のわんこ映画が印象に残りましたが、 両方ともまず、人間の葛藤ありきで、その後にわんこの魅力がクローズアップされるようになっている作り。 人間が客観的にきちんと描かれているので共感が持てたんですね。 それらと比べてしまいますと本作は人間の描写が踏み込まれてなかったようにも感じました。 盛り上げるシーンはおおよそ読めてしまうのですが、盛り上げることが重要で、掘り下げは少ない。 それですとせっかくのいい題材が素通りしてしまう感じで、大変もったいないと感じました。 動物がすごく好き! という方にはいいかもしれませんが。。。
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