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テーマ:映画館で観た映画(8348)
カテゴリ:韓国映画
原題: TAKE OFF 監督 : キム・ヨンファ 字幕監修 : いとうせいこう 出演 : ハ・ジョンウ 、 ソン・ドンイル 、 キム・ドンウク 、 キム・ジソク 、 チェ・ジェファン 、 イ・ジェウン 鑑賞劇場 : シネマート六本木 公式サイトはこちら。 <Story> 1990年代の韓国。 冬季オリンピック誘致のためスキージャンプ競技の代表チームが急遽結成される事になり、地方都市ムジュで国家代表チームが結成される。 コーチに任命されたスキー教室の講師パン(ソン・ドンイル)は早速選手集めを開始するが、ジャンプ競技が盛んではない韓国に良い選手がいるはずがない。 まず白羽の矢を立てたのは、幼いころ養子としてアメリカに渡り、実母を捜しに来たボブ(ハ・ジョンウ)。 次に薬物使用でメダルを剥奪された元スキー選手フンチョル(キム・ドンウク)をスカウトする。 国家代表!? - goo 映画 <感想> シネコンでの上映がどんどん終わってしまい、シネマートだけになってしまいました。 ハ・ジョンウくん好きなんで、もっと早く行きたかったけど。。。 ミッドタウンのライブの前に鑑賞しました。 もともとオリンピック、それもどっちかというと 冬季オリンピックが大好きなので、一体どんな映画? ってことで興味津々でした。 懐かしいですよねー、長野オリンピック。 子どもが小さかったので、あのころはあんまり外に出れなかったな。 (今じゃ嘘みたいだけどw) 日本勢も大活躍だったし、観ていて楽しかったんですけど、 本作には、そういう日本勢の活躍は一切出てきません(笑) 一体どこへ行ったのやら・・・ 各国の選手も出てきますけど、たぶんみんな架空の名前で、 日本の選手は確か「Etoy」→ えとい(いといしげさとみたいだった)、とか書かれてて(笑)、こういういい加減なところが韓国映画っぽくて面白い~ しかしながら上映時間146分は少々長いかも。 前半がちょっとテンポがもたっとしてるんですよね。 実際に韓国のスキージャンプ競技のことを参考にはしているけど、個人個人の選手のことは全くのフィクションなので、それぞれのバックグラウンドを説明しています。 いいんだけど長いのよね。 2時間くらいで作った方がよかったかな。 韓国では子どもを海外に養子に出すことはよくあるのでしょうか? この話の背景になっていますが、ここから韓国人としてのアイデンティティを確認するという運びになっています。 そしてここに出てくる5人の選手+コーチのそれぞれの生き方も織り交ぜちゃってます。 設定としてはほんとにあり得ない(子どもスキー教室のコーチが、ナショナルチームのコーチになることはまずないよ)し、選手の集め方とか、本当にツッコミどころだらけなんですけどね。 上に書いた、養子の件でも、そんなことあるかいな・・・というべきご都合の良さがありますね。。 まあ、細かいことは気にしない、笑ってもらえれば。 くらいなノリなんだとは思いますけど。 競技シーンも、リアルな長野五輪の選手の設定は一切出さずに、 あくまでもこの映画の設定での韓国のスキージャンプ競技の様子を、実際の競技成績に当てはまるように設定しています。 ジャンプ競技につきもののいろんなこと、例えば団体戦でも個人個人の成績の出し方が違ったり、 風の影響を受ける、失速する、緊張する、大ジャンプ、K点越え、テレマーク、などなど、 あああるある・・・という用語がいっぱい出てきて結構観てて楽しめますね。 ここでたぶん失速するだろうなっていうところでちゃんと失敗させる脚本っていうのも、 かなり笑えました。 韓国のスキージャンプ競技の現状っていうか、そういうことも垣間見ることができました。 何でも、韓国のスキージャンプ競技に登録している選手はたったの7人しかいないんだそうです(日本では500人くらいが登録しているそうです)。 この競技人口の幅の狭さは深刻ですよね。 長野五輪の時と、2009年現在の韓国ジャンプ選手の顔触れが同じという説明を読んで、 「え?」って思いましたが、 世代交代をしたくても、自分たちを入れてたったの7人じゃできないですし、 下が育ってないから無理なんでしょうね。 日本よりも韓国の方が、国家としてはスポーツに予算を取ってそうな気がするんですが、 登録する人がいないのでしょうか・・・? このことについて、船木和喜さんが、「日本ではオリンピックで勝っても国からの報酬はなく、名誉のみだけ。外国は日本よりもずっとスポーツ選手育成に予算を取っている。国家としての取り組み方が違います」と言及していて、なるほどと思わせます。 とまあ、映画を見ながらあれこれと考えたりしましたけど、 難しいこと、ホンモノは置いといて、とりあえず観客を映画に乗っけちゃおう! という考え自体がもう、韓国映画だったり。 そういう視点ではかなり面白かったです。 音楽とかもウィンタースポーツに合ってましたし、競技映像なんかも 3DやCGを駆使して工夫してました。 今日の評価 : ★★★ 3/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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