ドゥンガ監督はワールドカップ南アフリカ大会目前のテストマッチ、3月2日のアイルランド戦のメンバーにロナウジーニョを召集しなかった。
「すべての選手に可能性がある。われわれはしっかりと分析を行った上で、代表チームを作り上げる。とはいえ、現時点では彼はメンバーに入っていない」
このコメントからもワールドカップへの出場は厳しいようだ。
2002年W杯・日韓大会では、リバウド、ロナウドらと共にブラジル代表の優勝に貢献したロナウジーニョだが、昨年4月を最後に代表に呼ばれていないはず。現状ではサプライズの可能性がかなり低いことをドゥンガが示唆した。
理由として、昨年行われたコンフェデを制覇したメンバーが中心になって、チーム作りを行っていることらしい。
「物事は継続性によって判断しなければならないので、今はサプライズを与えるような時期ではないということだ」ドゥンガらしいコメントである。
「ロナウジーニョは代表に招集された際、常に全力を尽くしている。確かに難しい時期を過ごしたこともあった。だが、ブラジル代表では北京五輪代表にも加わってくれたし、招集を受けた際には必ず責任感を持ってプレーしてきた。彼は常に代表への熱い気持ちを持っている」とフォローしたが、ドゥンガの構想からは外れているのは事実。選手としては最高のピボーテで好きだったが、ブラジルの監督には不釣合いな気がしてならない。
ミランでのプレーを見る限りロナウジーニョは必要に感じてしまうが、ジョーカーとしても必要ないのだろうか?
やはりブラジルはブラジルらしいサッカーを見たいのは私だけではないと思う。
94年アメリカ大会のブラジル代表のようにうまく機能すればいいが(はっきり言って面白みに欠けるが手堅さは感じたブラジルだった)、90年イタリア大会のブラジル代表のようにならなければいいのだが、確か、あの時はトーナメント1回戦で負けるはずの無いアルゼンチンにマラドーナのパス一本で負けたな。